コラム2016年03月21日 【今週の専門用語】 金銭報酬債権の現物出資(2016年3月21日号・№635)
金銭報酬債権の現物出資
役員が職務執行の対価として報酬を得る権利(金銭報酬債権)を「現物出資財産」として会社に払い込み、その対価として会社が役員に株式を発行するスキーム。会社法上、払込みを伴わない株式報酬の支給はできないことから、経済産業省等により考案された。会社が支出するのは金銭そのものでなく、金銭報酬“相当額”であるため、その現物出資は「仮装払込み」にも見えるが、それが職務執行の対価として実体のある支出であり、株主総会の決議を経ていれば、有効な払込みとされる。
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