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一般2021年01月05日 コロナ禍、ネット炎上増加 4月最多、前年比3倍超 提供:共同通信社

 インターネット上で企業や個人への批判が殺到する「炎上」が新型コロナウイルスの感染拡大に伴って増加したことが12月29日、ネットトラブルを研究する「シエンプレ デジタル・クライシス総合研究所」(東京)の調査で分かった。2020年1~11月で最も多かったのは緊急事態宣言が出された4月で、前年同月比3・4倍の245件。識者は「社会不安とネット炎上は相関する」と指摘する。
 調査は、ツイッターやフェイスブックなど94の媒体で「炎上」という言葉を含む投稿を収集。事例を抽出・分析し、多くを占めるツイッターで100件以上の投稿があるものを炎上と定義した。
 1~11月の総数は1292件で、前年同期比で約16%増加。コロナ関連では▽静岡県議がマスクをネットオークションに出品▽緊急事態宣言下に沖縄県を旅行した芸能人が感染▽女性が感染確認後に高速バスで山梨県から帰京―などがあった。
 5月も159件と前年同月比2倍以上だったが、6月以降は落ち着いた。同研究所の桑江令(くわえ・りょう)主席研究員は「(炎上の対象になり得る)著名人が投稿を控えたり、企業のネットプロモーションが減ったりしたことが一因とみられる」と分析する。
 ネット炎上に詳しい国際大学の山口真一(やまぐち・しんいち)准教授は「SNS(会員制交流サイト)の利用増加と社会不安の増大が、炎上増加の背景にある」と指摘。「ネットは極端で批判的な意見を持つ人がより頻繁に発信する傾向があり、対面でないことや手軽さが攻撃性を高める。他者をバッシングすることで不安を解消するメカニズムもある」と説く。
 山口氏の研究では炎上に参加している人は1事例当たりネットユーザーの0・0015%にすぎず、「ネット上の意見が社会の多数の意見ではないことを正しく認識する必要がある」と話した。

感染者も中傷の標的 「ウイルスより人が怖い」

 「世間の悪意ある声によって受けた傷は一生消えないだろう。コロナウイルスより人が怖かった」。長崎県議の浦川基継(うらかわ・もとつぐ)さん(48)は7月に感染を発表した後、インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷の的になった。
 喉に違和感があり、7月27日に妻(48)と共にPCR検査を受けたところ、いずれも陽性と判明。2人とも28日に大学病院に入院した。県議会の方針に基づき、県が浦川氏の感染を実名で公表すると、ネットニュースのコメント欄やツイッターには「議員やめろ」「どこで遊んだんだか」といった攻撃的な書き込みが相次いだ。
 夫婦の入院中、大学生と高校生の娘2人が残された自宅では深夜に電話が鳴ることが数回あり、ネットには次女の高校を特定する書き込みもあった。結果的に接触した県議や職員らから感染者は出ず、夫婦も症状がほとんどないまま約2週間で退院した。
 9月17日、浦川氏は県議会の一般質問に立ち、「(感染者は)何かの犯人のように追い詰められる」「(コロナは)人の心も壊してしまう」と経験を語った。これが報じられると、再びネット上で批判にさらされた。
 浦川氏は「集団感染が起きた学校なども中傷されていた。感染者が追い詰められるようなことがあってはならない。当事者だから言えることがある」と振り返った。

(2020/12/30)
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