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警察2019年11月08日 あおり運転免許取り消しへ 悪質ドライバー排除狙い 制度改正、法案提出を検討 年明け国会で、警察庁 提供:共同通信社

 会問題化している「あおり運転」対策として、悪質で危険な運転には免許取り消しができるよう、警察庁が制度を改正する方向で検討していることが7日、分かった。行政処分では最も重い免許取り消しを適用することで、悪質なドライバーを道路交通の場から排除して事故を未然に防ぐ狙いがある。年明けの通常国会に関連法案を提出する見通し。
 現行では悪質で危険な運転でも事故を起こして危険運転致死傷容疑などで摘発されない限り、違反の累積がない運転者は免許取り消しにはならず、政府、与党内からも関連法改正による罰則強化を求める声が上がっている。
 あおり運転を巡っては、車間距離を詰め過ぎる道交法の車間距離保持義務違反の昨年1年間の摘発が前年比倍増の1万3025件(うち高速道路上1万1793件)に上った。悪質運転が横行し、警察が摘発を強化している実態がうかがえる。
 道交法は、車を使って暴行事件を起こすなどした運転者について、交通違反の点数の累積がなくても、運転により交通の危険を著しく生じさせる恐れがある「危険性帯有者(きけんせいたいゆうしゃ)」として、最長180日間の免許停止にできると規定している。
 免許取り消しは、道交法施行令の危険性帯有者に関する処分の基準を改正して適用する案や、道交法であおり運転に関する新たな罰則を設けるなどして点数制度により適用する案が考えられているという。
 取り消し後に再取得が可能になるまでの「欠格期間」も検討中。現行では速度超過など一般的な違反による取り消しは1~5年、酒酔いや危険運転致死傷など特定の違反は3~10年と規定されている。
 あおり運転は2017年に神奈川県の東名高速道路で、無理やり停止させられた車の夫婦にトラックが追突し死亡した事故を契機に問題化した。
 警察庁は18年1月、あおり運転対策として、危険運転致死傷罪や暴行罪などあらゆる法令を駆使した捜査▽車間距離保持義務違反や急ブレーキ禁止違反など道交法違反による徹底取り締まり▽危険性帯有者の積極的適用―などを全国の警察に指示した。
 しかし今年8月に茨城県の常磐自動車道で、あおり運転殴打事件が起き、9月には愛知県の東名高速で乗用車が後続のワゴン車にあおられエアガンを発射された事件などが引き続き発生、厳罰化の要請が高まっている。

より重い行政処分必要 あおり運転免許取り消し

 【解説】警察庁が「あおり運転」に免許取り消しの適用を検討しているのは、重大事故になりかねない危険運転が各地で後を絶たないからだ。社会の厳罰化への要請に応えるため、悪質で危険な運転に対しては、より重い行政処分を科す必要があると判断した。
 あおり運転は一般的には他の車の走行を妨害するような行為で、道交法の車間距離保持義務違反、急ブレーキの禁止、進路変更の禁止などで摘発される。事故を起こさない限り違反点数は1~2点で、違反累積がなければ免許は取り消されない。
 茨城・常磐自動車道のあおり運転殴打事件では、会社役員の男は被害者を暴行したとする傷害と急な車線変更や減速で無理やり被害者の車を停止させたとする強要容疑で逮捕されたが、これだけでは免許取り消しの対象にはならない見込みだ。
 この事件と同様に高速道路上で他の車を強制的に停止させるような危険な運転でも、その行為だけだと違反点数の累積か危険性帯有者の規定による免許停止にとどまる。
 警察庁は危険な運転による事故に対し、危険運転致死傷罪など法令を駆使して摘発するよう指示している。さらに踏み込んで悪質なドライバーを排除し事故を未然防止するためには、免許取り消しの行政処分の適用とともに、車間距離保持義務違反などの罰則強化も求められている。(共同通信編集委員 甲斐竜一朗)

あおり運転を巡る経過 

 2017年6月 神奈川県大井町の東名高速道路であおり行為を受けて停止させられた車にトラックが追突し夫婦が死亡。その後、危険運転致死傷などの罪に問われた男に横浜地裁が懲役18年の判決(被告側控訴)
 18年1月 警察庁が刑法などを駆使した摘発や免許停止の行政処分の積極適用を求める通達
 7月 堺市であおり運転の車に追突されたバイクの大学生が死亡。その後、大阪地裁堺支部が殺人罪成立を認め、被告の男に懲役16年の判決(控訴審判決も支持)
 19年8月 茨城県守谷市の常磐自動車道で男が蛇行や急減速を繰り返し、停止させた車の男性を殴る「あおり運転殴打事件」が発生。県警がその後、傷害容疑で逮捕し、強要容疑で再逮捕
 同 自民党の交通安全対策特別委員会が、規制や罰則強化に向け法整備を検討する方針で一致
 9月 愛知県内の東名高速で男が前方の車をあおり、エアガンを発射。県警が器物損壊容疑で男を逮捕

(2019/11/08)

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