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一般2021年04月13日 性的画像問題連「狙われるスタンド 盗撮の闇」(上)被害の実態 提供:共同通信社

バッグに穴、衝撃の現実 巧妙な手口で販売や拡散

 女性アスリートの性的な画像拡散被害が問題となる中、観客席で応援するチアリーダーを狙った「盗撮」も3月、共同通信のアンケートで浮き彫りとなった。被害の実態や対応に苦慮する競技団体、見せるパフォーマンスゆえに苦悩する複雑な心情にも焦点を当て、課題や対策を探った。
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 球場で応援団がエールを送り合う恒例の光景。そんな晴れやかなスポーツの舞台裏には、応援を先導するチアリーダーが隠し撮りに悩まされる現実もある。性的な意図で撮影した画像が拡散される被害は後を絶たない。

腕時計型カメラ

 「目の前の男性が持っていたバッグに穴が開いていて、そこからレンズがのぞいていた時のむしずが走った感覚は忘れられない」。大学で応援団に所属した20代女性は球場での衝撃的な経験を思い出す。いつ撮影されたのか分からない画像が、みだらな文言とともにインターネット上の掲示板に掲載されたこともあった。
 各大学ではチアリーダーへの撮影を禁止した上で、見回りをするなど自衛策を取る。だが座席の段差を利用したり、内野席から望遠カメラで撮影したりなど巧妙な手口で狙われる。立教大応援団のある現役部員は、腕時計型カメラを持ち込まれる被害に遭った。「撮っていると見せないように考えた上で、私たちが気がつかない策を取るのが卑劣だと思う」と憤る。
 それらは値段がついた「商品」として流通する。ある大学の4年生は昨年、盗撮画像を売買するサイトを目にして「大量に商品化された、その量に驚いた」という。収益を得られる構造がある以上、被害はなくならない。「商業目的というのは(深刻さの)重みが違ってきた。販売に利用されるのは非常に不本意だ」と訴える。

自衛策も

 2016年4月、関西学生野球連盟の春季リーグでチアリーダーの盗撮が確認され、京都府警に被害届が提出された例もある。さらに被害は高校生まで及ぶ。共同通信が実施したアンケートでは春の選抜高校野球大会に出場した32校中、8校が被害を把握していた。
 30年前に地方国立大を卒業した女性は、自分の踊っている姿が無断で雑誌に掲載されていた過去を振り返る。立教大では最近、不審な人物を見かけると、高く足上げする振り付けをその場で変更する自衛策で被害を防いでいるという。体育・スポーツにおけるジェンダー問題を研究する立教大の佐野信子(さの・のぶこ)教授は「男性中心の社会、成育環境で今まで無意識になっていたところを意識化していくことが重要だ。女性自身も、社会にある男性性を捉え直す必要がある」と指摘した。

(2021/04/13)
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