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一般2021年04月15日 性的画像問題連「狙われるスタンド 盗撮の闇」(下)見せるパフォーマンス 提供:共同通信社

「性的」と誤解される苦悩 サンバでも広がる迷惑撮影

 応援する側のチアリーダーの性的画像被害は派手な動きや踊りで見せるパフォーマンスゆえの困難さを抱えている。無断で性的な対象に仕立て上げられ、誤解される苦悩。女性アスリートだけでなく、踊りを通じて観客に魅力をアピールするサンバなどのダンサーにも共通する課題だ。

好奇の目

 「自分のパフォーマーとしての一面を評価されることは、とても楽しかった。しかし、性的な面ばかり切り取られようとする現状に、誰のために踊っているのか分からなくなった」。大学のチアリーディング部で活動経験のある20代女性は、こんな苦悩を打ち明ける。
 好奇の目で見られるもどかしさもある。「服装はパフォーマンスにおける自己表現であり、コスプレや性的な連想をさせるためのものではない」と思いは複雑だが、現実を直視してこなかった。
 華やかさに魅力を感じ、大学入学後にサンバを始めた女性は「知らないところで表現がねじ曲げられている」と訴える。会場で勝手に撮影され、ネットで売買されることもある動画は女性の顔が隠され、お尻をしつこく狙うカットばかりなど、踊り手が表現したかったものとは程遠い。
 イベントに参加し始め、沿道から子どもを押しのけてまで、迷惑撮影をしに来る身勝手な人々の存在も知ったという。

動きの美しさ

 日本最大級のサンバイベント「浅草サンバカーニバル」などに参加する団体は情熱的な踊りで魅力を広めている。衣装も露出が多いタイプのものを着用することに意味があると考える。
 浅草サンバカーニバル1部チームの共同代表、石川敏明(いしかわ・としあき)さんは「公道での催しのため、取り締まりはいたちごっこ」と説明。「主催者の方は理解してくれているが、まだ日本人には『裸踊り』と思われているところもある」と誤解され、一部の行為でサンバの性的なイメージが広められることに苦言を呈した。
 ジェンダー問題に詳しい関西大の井谷聡子(いたに・さとこ)准教授は「動きの美しさなどを評価する目線と、ただ単に動いている身体としてお尻や胸元をセクシーだというのは明確に切り分けなければいけない。体をさらして競技をするのは、体の部位を切り取られて性的に消費されたいからではなく、そのような写真の使われ方に合意したことはないはずだ」と指摘した。

(2021/04/15)
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