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家族2019年11月25日 児相、心愛さん寄り添えず 増える相談、人材育成急務 千葉の小4女児虐待死事件 提供:共同通信社

 千葉県野田市立小4の栗原心愛(くりはら・みあ)さん=当時(10)=が1月に自宅で死亡した児童虐待事件で県の検証委員会は25日、子どもの立場に寄り添うという基本を守れず、救えたはずの命を失ったとする報告書を公表した。急増する虐待相談に、児童相談所の体制強化や人材育成が追いついていない現状が改めて浮き彫りとなった。
 ▽不用意な対応
 「お父さんにぼう力を受けています」。虐待が明るみに出たのは2017年11月。心愛さんが学校のアンケートで被害を告白した。検証委は「児童本人の訴えはまれ。なんとしても守られるべきだった」と指摘する。
 翌日に県柏児相が一時保護したが、理由を父親に伝える際に頬のあざという客観的な事実だけでなく、「家に帰りたくない」という心愛さんの発言を暴露。不用意な対応で親の怒りを誘発した。
 児相は保護中も意に反して親との面会をさせ、心愛さんは泣きっぱなしに。「一番いや」と打ち明けていた性的虐待も軽度と扱い、一時保護は解除された。
 18年3月には「お父さんにたたかれたというのはうそ」とする手紙を父親に書かされたと把握しても、その後心愛さんと面接はせず、SOSは踏みにじられていった。
 ▽相談急増
 全国の児童相談所が18年度に受けた児童虐待の相談件数は15万9850件(速報値)。5年前と比べ倍増した。人口約15万人の野田市を当時担当していた児童福祉司は2人で、4万人に1人としていた国の基準を大きく上回る業務量だった。
 16年の児童福祉法改正では各児相で経験を積んだスーパーバイザー(SV)を育成し、児童福祉司5人程度に対しSVを配置し指導することとなったが、柏児相では児童福祉司43人のうち、SVは4人だけだった。
 検証委委員長を務めた川崎二三彦(かわさき・ふみひこ)・子どもの虹情報研修センター長は「人を増やすのが大前提だが、促成栽培で人は育たない」と話し、研修を担当する部署の新設も提言した。
 ▽子どもの涙
 厚生労働省の虐待に関する専門委員会委員長を務める山県文治(やまがた・ふみはる)・関西大教授は「重要な判断材料である子どもの言葉や涙が支援に反映されてなかった」と指摘。
 警察による通告や、子どもの前で家族に暴力を振るう「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」などの心理的虐待が増えていることを挙げ「相談の増加に、体制強化が追いついていないのは確か。全て児相で対応するのではなく、DV担当機関などとの連携も欠かせない」と話した。

(2019/11/25)

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