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医療・薬事2024年09月07日 全国初「ジェンダー外来」 生殖医療特化、独協医大 提供:共同通信社

 独協医大埼玉医療センター(埼玉県越谷市)は、トランスジェンダーの人々の生殖医療に特化した「ジェンダー外来」を開設、当事者の支援に取り組んでいる。性別適合の過程で生殖機能が衰える懸念があり、当事者の相談に応じるほか、男性の体で生まれたが自身は女性と認識するトランス女性の精子の凍結保存も行う。こうした取り組みは全国初という。
 性別適合のためにトランス女性がホルモン療法を受けると、精子の数が減ったり質が悪くなったりする。手術で精巣や卵巣を摘出すれば、生殖能力を失う。事前に精子や卵子を保存すれば子どもを持つ選択肢を残すことにつながるが、トランス当事者の生殖医療を支える医療機関は少ない。
 トランスジェンダーを巡っては、最高裁が6月、性別適合手術前に保存した凍結精子を使って女性パートナーとの間に子をもうけたトランス女性を「父」と認める初判断を示した。7月には広島高裁が、性器の外観を変える手術をしていない当事者の性別変更を認める決定を出すなど、性的少数者の権利を尊重する判断も続いている。
 ジェンダー外来は、不妊治療を担うリプロダクションセンターに7月に開設。性別適合のための医療による体への影響や、トランスジェンダーを巡る法制度について丁寧に説明することを重視する。現在できるのはトランス女性の精子の保存のみだが、トランス男性も受診でき、卵子凍結への対応も今後検討する。
 担当する杉江美穂(すぎえ・みほ)助教(泌尿器科)は「子どもを持つかどうかという人生の選択肢を、後悔なく選べるよう情報提供したい」と話している。
 診察には電話予約が必要で、当面は月1回、土曜午前に受け付ける。問い合わせは埼玉医療センター代表、電話048(965)1111。

(2024/09/07)

(本記事の内容に関する個別のお問い合わせにはお答えすることはできません。)

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