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一般2024年09月12日 マイナ免許証、来年3月に 切り替え任意、手数料安く 警察庁、講習オンライン化 提供:共同通信社

 マイナンバーカードに運転免許証機能を持たせることを可能にした改正道交法について、警察庁は12日、来年3月24日施行とする方針を明らかにした。同日から一体化して使用できるといい、切り替えは任意。「マイナ免許証」新設に伴い、取得や更新の手数料を見直す。4道府県で始めている更新時のオンライン講習も全国展開する。今月13日~来月12日にパブリックコメント(意見公募)を実施する。
 マイナ免許証は現行のマイナカードと外見は同じ。免許の種類や有効期限などは券面には印字されず、ICチップに記録する。マイナ免許証のみを保有する利点として、住所や氏名の変更手続きは自治体への届け出だけで済み、取得・更新に伴う費用も安くなる。
 政府は12月に健康保険証を廃止し、マイナカードに保険証機能を持たせたマイナ保険証に一本化する方針だが、マイナ免許証は導入後も従来の免許証が使える。両方を持つことも可能。フランスやイタリアなど、従来の免許証がないと現地で運転できない国があることを考慮した。
 交通違反などで免許を確認する現場の警察官は、通信端末にマイナカードに一体化された免許証情報を読み取るアプリを導入して対応に当たる。
 現在、免許証の新規取得手数料は2050円で、更新は2500円。新制度では、マイナ免許証の新規取得は1550円で、更新は2100円になる。一方で従来の免許証だけの取得は2350円、更新は2850円に。取得や更新時以外のタイミングでの一体化は1500円かかる。
 スマートフォンやパソコンを使う更新時のオンライン講習は、マイナ免許証を持つ優良運転者と一般運転者を対象に全国で可能にする。カメラ機能から顔を検知するシステムや、内容確認テストを通じて適切に受講したかどうかを遠隔でチェック。受講後は警察署などで写真撮影や適性検査などを受ける必要がある。
 オンライン講習の手数料も対面より安くする。対面式は優良500円、一般800円だが、オンラインは一律200円。

マイナ 免許証のポイント

マイナ免許証のポイントは次の通り。
 一、来年3月24日スタート、切り替えは任意
 一、これまでの免許証も使え、両方持つことも可能
 一、免許の情報はマイナカードに印字されない
 一、住所などの変更が省力化され、手数料が安くなる
 一、全国でオンライン講習を実施

マイナンバーカード

 国内に住む全ての人に割り当てた12桁のマイナンバーや氏名、顔写真を記載したカード。2016年に交付が始まった。ICチップ内蔵で、身分証明に加え、オンラインで行政手続きをする際の本人確認に使う。政府は健康保険証をマイナカードに一本化させる方針。患者の同意を条件に医師は薬の処方歴などを閲覧できるようになり、政府は適切な治療につながる利点があると説明するが、マイナカードの利用を促す姿勢に「強引」との批判もある。

(2024/09/13)

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