民事2025年08月11日 子どもネット犯罪被害注意 SNSなど、家庭で対策を 提供:共同通信社

交流サイト(SNS)やオンラインゲームを通じて犯罪被害に遭う子どもが後を絶たない。「一緒にゲームしよう」「悩みを聞くよ」といった巧妙な手口に、警察は注意を呼びかけている。「子どもがインターネットで何をしているのか、しっかり把握を」。夏休み中はネットに触れる時間が増えるとみられ、家庭で被害を防ぐ方策を話し合うことが大切だ。
警察庁によると、2024年にSNSを通じて面識がない容疑者と知り合い、性犯罪や略取誘拐などの犯罪に巻き込まれた18歳未満は全国で1486人。うち小学生は136人で、15年の35人から4倍近く増えた。
警視庁は今年6月、SNS機能付きのゲームアプリで知り合った中学3年と小学5年だった少女2人をカラオケ店に呼び出し、性的暴行をしたとして不同意性交容疑で20代の男=同罪などで起訴=を逮捕。警視庁によると、男は「2人と交際していると思っていた」などと説明した。
子どもと一緒にゲームで遊ぶなどして信頼を得て手なずけ、性加害に及ぶ手口は「グルーミング」と呼ばれる。年齢や性別を偽って接触を図るケースもある。警視庁少年育成課の幹部は「子どもたちは顔を知らなくても、ネット上の知人に現実世界で会うことに抵抗がなくなっている」と危機感を募らせる。
同課は東京都内の小学校の依頼を受け、児童向けの犯罪被害の防止教室を開催。教室では「知らない人についていかない」といった基本のほか、4年生以上に対し、ネット世界に潜む危険や安全な使い方を教えている。
家庭での対策も重要。警察は有害情報の閲覧を制限するフィルタリングの活用などを勧める。少年育成課の担当者は「親子で利用のルール作りに取り組んで」と呼びかけている。
(2025/08/11)
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