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一般2026年01月22日 基準難解、誤認で悲劇 再発防止へ体制整備急務 ミラノ五輪・ボブスレー問題 提供:共同通信社

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のボブスレー男子で日本が事務的なミスにより出場を逃した。日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟が出場枠の獲得条件を誤認したのが原因。マンパワー不足の競技団体が多い中、難解な基準を正確に解釈する必要があり、悲劇を繰り返さないためには個別の組織にとどまらない体制の整備が急務だ。

▽無念


 「まさか。涙が止まらなかった」。連盟が不手際を公表した13日、選手の一人は共同通信の取材に対し、声を震わせて憤りをあらわにした。日本男子は2人乗りで出場を目指していたが、前回北京五輪と異なり、4人乗りも合わせたランキングで出場枠を決める方式に変わった。約2年前に出た新規定を把握しないまま今月初めに選手が他国から指摘を受け、ようやく間違いが分かった。
 背景には、小規模団体特有の脆弱(ぜいじゃく)な組織体制がある。強化方針や遠征計画の策定は実績のある指導者に依存し、事務局は少数で運営。当該のルールが決まった国際連盟の会議にも出席できず、情報収集に漏れが生じた。
 関係者によると、14日に開かれた理事会では複数の役員が辞職を申し出た。ただ「一人でも辞めると組織が回らない」(連盟幹部)のが実情。複数人で確認を徹底するといった再発防止策を示すのが精いっぱいだった。

▽機能不全

 五輪に出るには、各競技で国・地域に与えられる出場枠や、選手個人に付与される出場権を獲得しなければならない。国際大会の成績で争うことが多く、大会ごとに得られるポイントの積み重ねや、指定された大会での好成績が求められる。
 英文による基準やプロセスは難解な文言もあり、解釈が分かれるケースもある。今回のボブスレーの文書は10ページ。4人乗りの出場も必須となることには気付きにくかった。
 日本オリンピック委員会(JOC)は医科学、情報面の支援を担う日本スポーツ振興センター(JSC)とともに、競技団体との「協働コンサルテーション」を実施している。定期的に個別面談で強化計画を精査しているが、セーフティーネットにならなかった。
 今回の五輪日本選手団の伊東秀仁(いとう・ひでひと)団長は「全てをJOCで把握することは難しい。海外との連携、情報交換が日常的にできていれば起きない」と、競技団体の自立を促す。一方、ある競技団体幹部は「JOCが競技団体のプランをうのみにしているだけということが明白になった」と、機能不全を厳しく指摘した。

(2026/01/22)

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