ぶっちゃけトーク、聞かせてください!若手社員の座談会 第2回 ぶっちゃけトーク、聞かせてください!若手社員の座談会 第2回

PROFILE

  • 編集第二局 編集二課濱地規生

    2015年入社。編集職・書籍編集担当。趣味は野球観戦と週2回の筋トレ。セ・リーグは横浜DeNAベイスターズ、パ・リーグはオリックス・バファローズのファン。

  • 出版企画局 新刊編集課大矢小百合

    2011年入社。編集職・新刊単行本担当。趣味は美味しいものを食べることと寝ること(笑)。最近は、クラシックギターを還暦までに上手くなる予定で練習中。

  • 名古屋支社 直販二課江口裕紀

    2013年入社。直接販売担当。新規・既存のお客様を直接訪問し、書籍を販売するのが仕事。趣味はアウトドアで、昔からキャンプやスノボなどによく出かけている。

  • 総務局 人事厚生課小川昌大

    2011年入社(大矢社員と同期入社)。新卒採用・研修をメインにしながら福利厚生などの業務も担当している。趣味は食べ歩き。新卒採用で出張する際には現地のグルメを満喫するのが楽しみ。

どんな仕事をしているの?

小川:
まずは皆さんの仕事内容を教えて欲しいんだけど、編集業務の流れはどんな感じになるかな?
濱地:
僕が担当しているのはバインダー式の加除式書籍(※1)の追録(※2)を作る作業です。まず法律の改正や新しい制度の有無を確認し、該当するページの原稿の執筆を担当の先生に依頼します。そして、先生の原稿が届いたら間違いがないかを確認し、大丈夫であればゲラ刷へ。それを再度、先生に確認してもらい、最終確認をして校了する、というのが一連の流れですね。
小川:
先生とのやり取りが結構多いんだね。
濱地:
そうですね。先生も人間ですから間違えることもある。それを私たちがチェックして「ここは間違いじゃないですか」「変更した方がいいのでは」とお伝えすることもあります。先生が執筆してくださるからといって気は抜けないですね。
小川:
入社間もない頃からいきなり担当するんだよね。不安はなかった?
濱地:
原稿を確認する仕事にも段階があって、最初は新人でもできる作業的な内容から任せてもらえるので、大丈夫でしたね。

小川:
営業の仕事はどんな流れになるの?
江口:
1週間の流れで言うと、まず月曜日に会議をして、そこからは担当地区によって動き方が変わります。私は愛知県内が中心なので日帰りが大半ですが、なかには1週間ずっと出張してお客様を訪問するケースもあります。その時に販売している書籍などの状況によって違いますね。
小川:
ちなみに最近はどんな本を販売しているの?
江口:
ちょうど新刊で出たのが、法務局職員さんと作った不動産関連の書籍ですので、ターゲットになる司法書士さんの事務所を中心に訪問しています。以前、社会福祉法人に関する本が出た時には、障害者関連の図書館や弁護士の先生などを中心に回りましたし、建築消防に関する書籍が出た時には、あちこちの消防署でプレゼンしました。

小川:
新しい本を作る仕事はどんな感じ?
大矢:
先生の原稿を確認するという点では、編集の濱地くんと共通だよ。ただ、書籍を部分的に差し替える追録と比べると、私の部署の新刊編集課は単行本を作っているから、毎回全ての原稿が新規原稿であるという点が違うかな。
小川:
毎回イチからということになると、こちらの意図した通りに原稿を書いていただくのは大変そうだね。
大矢:
そうだね。誤字脱字とか間違いが見つかれば修正するのはもちろんだけど、表記にばらつきがある場合にそれを統一したり、あとQ&A形式の書籍ならQに対して必要なAが揃っているか確認したりするね。

小川:
かなりチェックポイントが多そうだね。
大矢:
先生の執筆された内容をもとに、読者が読みやすいよう全体的な調整をするのが私たちの仕事だからね。単行本はだいたい300頁前後の文量があるから、全部に注意深く目を通すのには、結構時間がかかるよ。
小川:
そうやって紆余曲折を経て、ようやく1冊の本に仕上がるんだね。
大矢:
でも、やっぱり担当した書籍が入荷したときには、すごく達成感を感じるよ!手元に届いた書籍をペラペラとめくって、「ここすごく苦労したなぁ~」と思い返しながら眺めたりして。かわいい我が子のような感じ(笑)
小川:
まさにモノづくりの醍醐味だよね。営業職だと、そういうやりがいを感じるタイミングってどんな時かな?
江口:
僕たちで言うと、半期ごとの成績優秀者の表彰ですかね。自分の名前が優秀者の一覧に入っていると、やっぱりうれしいですよね。
小川:
そうだよね!自分の頑張ってきたことが認められるわけだし。濱地くんはどう?
濱地:
そうですね。追録の編集では名前が残ることはないですけど、営業をしている同期が、自分の担当している書籍を販売してくれた時はうれしいですし、頑張らないといけないなと思いますね。
小川:
なるほど。自分が作ったものを売ってきてくれるわけだからね。
濱地:
書籍に問題があれば営業の方がクレームを受けるわけですから。私たちの代わりに矢面に立ってくれているので。
小川:
逆に言えば、お客様からの声を直接聞けるのも営業の醍醐味だよね?
江口:
まさにそうですね。内勤では会えない方たちと直接お話ができますから。実際に足を運んでみて初めて「こんなニーズがあったんだ」と気付くことも多いです。
大矢:
そういう営業の人からの情報には、編集の人も助けられているんです。私のいる出版企画局には、新しい書籍のアイデアを考える「企画部」というところもあるんだけど、進行中の企画書籍が実際に発行されたとして、営業として売るルートがあるか、実際にお客様のニーズがあるか、などを営業の人に意見を聞くことが多いみたい。
小川:
それこそ、営業の情報がそのまま本になることもあるよね?
大矢:
そうだね。消防関係の本には、お客様からの意見や要望をもとに直接企画提案してもらったものもあるね。

一人前までにどれぐらいかかる?身に付くスキルは?

小川:
一人前になるにはどれぐらいかかるのかな?
江口:
最初は業務課で差し替えの仕事を経験し、2年半後に直販の営業部に移りました。直販に携わって3年半ぐらいですけど、まだ「一人前」と言い切るのはおこがましくて(苦笑)
小川:
そうだよね。仕事って奥が深いもんね。それでも一人で仕事をこなせるようになったのはいつ頃?
江口:
担当地区を与えられて、1年間の販売計画を立てて営業を進めていきますので、1年間やり通した時には、ある程度仕事の流れが把握できるようになったかなと。
濱地:
僕たち追録の編集の仕事は、3年ぐらいが目安ですかね。1年目は先輩のお手伝いをし、どんな仕事があるのかを点で学習していく。そして2年目にはそれが線で繋がって、3年目にある程度自分一人でできるようになる、という感じですかね。
小川:
営業もそうだけど、業務が一巡しないと全体像は掴めないよね。
濱地:
はい。年間の動き方を理解するのが大切ですね。例えば4月には税制改正があり、それに付随した改正が6月に出る、といった流れが分かるようになるのに3年ぐらいかかると思います。
小川:
そうなんだね。新刊編集課の仕事はどう?

大矢:
私は、濱地くんと同じ追録編集の仕事を6年半くらい経験してから今の新刊編集課に異動したから、それまでに身に着けたスキルや知識をそのまま単行本の編集業務に活かすことができたかな。でも、追録にはない作業工程もあるので、その流れを把握するのに1年くらいはかかったと思う。
小川:
ちなみに入社してから「こういう力が身に付いたな」みたいな実感ってある?
大矢:
仕事に関係しそうなニュースや社会の動きには、アンテナを張るようになったね。例えば、国会審議の状況なんて学生時代は気にしたことなかったけど、今はチェックしています。原稿に修正が必要な改正があるかもしれないので。
あとは、新刊編集課に異動してからは、文章一つ一つを見る細かい視点と、全体を把握する広い視野の両方が持てるようになったかなと。
江口:
僕の場合は、臨機応変さが身に付きましたかね。同じ書籍を販売する時でも、お客様によって使い方や求めているものは違いますので、それを踏まえながらコミュニケーションが取れるようになったと思います。
濱地:
僕の場合は、他の本を見るとすぐに間違いに気付くようになりました(笑)。最近も星座占いを見ていたら、ここだけ太字になっていない、フォントが違うって。
小川:
細かいなぁ~(笑)
濱地:
もう職業病ですよね(笑)。あとは、設定された締め切りに向けて、逆算しながらタイムスケジュールを立てる能力が身に付いたと思います。また、入社後に「簿記2級」「ビジネス実務法務検定2級」「メンタルヘルスマネジメント2級」の資格を取得しました。特に法務検定は仕事に役立つことが多いので、学生のうちに勉強しておいてもいいかもしれませんね。

法学部出身じゃなくても大丈夫?

小川:
江口くんと濱地くんは法学部だけど、大矢さんは違うよね?
大矢:
そうそう。デザイン系だよ。
小川:
だよね。もともと法律を勉強していたわけじゃないのに、今は新しい法律書籍を作る仕事だもんね。大変じゃなかった?
大矢:
入社前は法律に関する知識は全くなかったからね……法律と政令の違いも分からなかったくらい(笑)でも先輩方に教えていただいたり、自分でも調べながらいろんな分野の書籍を担当しているうちに、自然と身についたよ。
小川:
逆にデザインを学んでいた経験が活きたりすることはある?
大矢:
印字見本を作るときに、大学時代の経験が役立っていると思うな。
小川:
印字見本って何だっけ?
大矢:
印字見本っていうのは、新しい書籍を作るときに、フォントの大きさや種類・配置とか、紙面の細かいデザインを指示するために編集担当が作る、本の中身のモデルみたいなものだよ。デザインを考えるときには、読者の読みやすさや見た目のメリハリを意識するようにしています。
小川:
なるほどね。そう考えると、大学できちんと学んだことって、どんな仕事でも活かせるチャンスがありそうだね。
江口:
そうですね。逆に私は法学部出身ですけど、知らない法律が本当に多いですよ。民法とか労働法なんかは勉強しましたけど、消防法なんてまず勉強しない(笑)。誰も知らないような法律の方が絶対に多いですよね。
濱地:
逆に法学部出身だとハードルが上がって、「最初からいけるじゃん!」ってなりがちなのがマイナスかも(苦笑)
小川:
そんなこと言ったら法学部の人が入社できないじゃん!(笑)。法学部だから良かったことはないの?
濱地:
もちろん役立つこともありますよ。法学部だと法律の条文に馴染みやすいので、そこは強みだと思いますね。
小川:
法律の知識については研修があったりするの?
濱地:
法律だけを扱う研修は少ないですが、仕事を続けていけば自然と身に付いていくと思いますよ。編集部門の研修は、本づくりに関する内容が中心ですね。入社直後には、1ヵ月ほどみっちり研修を受けて、新刊企画の提案書作成や追録作成など、ほぼ全ての業務を一通り体験できるようになっています。

上司や先輩との人間関係は?

小川:
先輩との関係はどう?濱地くんは?
濱地:
僕は小川さんを尊敬してます(一同笑)
小川:
そういうゴマすりはいいよ~(笑)
濱地:
先輩は優しいですし、一から丁寧に教えてくれるので尊敬しています。雰囲気もすごくいいですね。例えば、時間に間に合わない時には助けてくれますし、なぜ間に合わなかったのかも一緒に分析してくれる。ミスに寛容で、丁寧に育ててくれる会社ですから、人間関係で悩むことは全くないですね。
小川:
江口くんはどう?
江口:
すごくやりやすいですよ。とにかく明るい人が多いですよね。30代、40代の先輩たちもみんな元気で。「え、そんな歳なんですか?」と思っちゃうぐらい(笑)。10歳以上離れた先輩とも普通に仲良くさせてもらっていますし、すごく仕事がしやすい環境です。
小川:
営業だと基本的に外に出ていることが多いと思うけど、連絡は取り合ったりする?
江口:
一人の時間が多いですが、電話をかけるとすぐ出てくれますね。あとは同期ともよく連絡します。若い年齢の営業もたくさんいて、活気があるのも魅力ですね。

小川:
新刊編集課はどう?めちゃくちゃ専門分野に詳しいっていう人も多いんじゃない?
大矢:
うちの部署もすごく雰囲気いいよ!知識豊富で優しい方ばかりだし、困ったことがあればすぐに相談できる環境なのでありがたいです。ミスをしてしまったときはフィードバックをしっかりしてもらえるので、自分の成長にもつながっていると感じられるよ。

休日はどんな風に過ごしてる?

小川:
休みはどう? きちんと取れてる?
江口:
ええ。営業先のお客様もほとんど土日祝休みですし、休日に呼び出されることは全くないですね。
濱地:
編集も土日祝休みです。呼び出されたこともないですね。
小川:
そもそも電話がかかってくるなんてないからね。休みは何をしてるの?
江口:
最近は大阪に行きましたね。大阪支社の先輩たちと一緒に、とにかく食べて飲んで。
濱地:
今は野球もオフシーズンだし、僕はあんまりどこにも行っていないなぁ・・・。
江口:
そういえば、濱地くんが入社1年目の外勤研修を受けている時期に、一緒に豊橋市民球場まで野球を見に行ったんですよ。仕事が終わってからコンビニでチケットを取って。あれは楽しかったよね!
濱地:
楽しかったですね!仕事終わりのお疲れのところ付き合ってもらいました(笑)。野球観戦以外だと、最近は本を読んだり、映画を見たりとかですかね。
大矢:
私は最近引っ越しをしたので、近所のカフェやお店を開拓中です。仕事は内勤で外に出ないので、休日はなるべく外に出かけてリフレッシュするようにしています!山登りなどのアウトドアも大好きなんだけど、最近行けてないからまた行きたいなぁ。
小川:
濱地くんはクラブ活動もやってるんでしょ?
濱地:
バドミントンとボルダリングですね。普段しゃべらない人と話せますし、交友関係が広がるのがいいですね。バドミントンの大会に参加するために東京や大阪に行き、そのまま飲み会に参加したりしています。楽しいですよ!
江口:
僕は野球部ですね。大会が年1回あるので、その前に1回練習するぐらいですけど。
大矢:
私もボルダリングのクラブに参加しているけど、月に1回のゆるめな活動なので、デスクワークでなまった体には丁度いいよ。クラブの他にも、共通の趣味を持った人たちが集まる「○○会」の存在の噂もいくつか耳にするね(笑)
とにかく色んな趣味を持った方がいるので、きっと話の合う仲間が見つかると思います。
  • ※1「加除式書籍」とは
    通常の書籍とは異なり、バインダー形式で製本されていますので、法令改正などにより内容に変更があった場合、その部分のみをさしかえれば常に最新内容を参照できる書籍です。
  • ※2「追録」とは
    法令改正などにより加除式書籍の内容に変更が生じた場合に、その該当部分を補正するために編集したページです。加除式書籍のページのうち内容が古くなった部分とさしかえることで、内容更新が可能になります。