導入事例2024年08月27日 2〜3日の調査が1日で完結することもあり、精神的な負担も大幅に軽減。正確な知識の習得により、若手の育成にも効果的

いのうえ司法書士事務所
- 従業員規模
- 7名
- 地域
- 広島県
- インタビューイー
- 代表司法書士 井上進先生
- WEBサイト
- https://hiroshima-shiho.jp/

導入サービス
LEGAL CONNECTION 司法書士実務パッケージ
2023年11月
BEFORE | ・書籍を購入して調べる方法が基本だが、時間がかかっていた ・インターネット検索での情報では、正確性に欠ける ・休日に事務所に出勤して、調査をすることも多かった ・複雑な案件の調査では、一定期間内に結論を出すのに過度のストレスがあった |
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AFTER | ・信頼性の高い情報に迅速にアクセスできるようになり、法的根拠や先例等の調査が1日で完結することも多くなった |
INTERVIEW
「業務効率の向上だけでなく、精神的負担が大幅に軽減された」———いのうえ司法書士事務所 代表司法書士/井上進先生は、LEGAL CONNECTION導入後の変化をこう語ります。25年のキャリアを持つベテラン司法書士は、どのようにテクノロジーを活用し、業務効率を向上させたのか。そして、法律実務のデジタル化時代における、人間らしいサービスの在り方とは。井上先生のインタビューをもとに、日々変化する法的ニーズへの対応から、若手司法書士の育成まで、LEGAL CONNECTIONが司法書士業務にもたらした具体的な変化に迫ります。
地域に根ざした総合的なサービス提供と次世代の育成に注力
まずは、貴事務所の概要についてお聞かせください。
当事務所は、インタビュー取材時点で私を含めて司法書士が3名、司法書士試験合格者が1名、補助者が3名の合計7名体制で運営しています。広島市安佐南区に位置し、不動産登記や商業登記を中心に、成年後見や債務整理なども含め幅広い業務を手がけています。特定の分野に特化するのではなく、近隣の方々の突然の相談にも対応するなど、地域に根ざした事務所を目指しています。必要に応じて、弁護士や税理士など他の専門家とも連携しながら、総合的な解決を図るサービスを提供しています。

地域との関わりが深いんですね。
そうですね。広島県内には約120カ所の地域包括支援センターがありますが、広島司法書士会の取り組みとして、2名ずつ専任相談員を置き、気軽に相談できる体制をとっています。私もその一員ですが、成年後見人等に関する相談が日々寄せられ、地域の法律専門家として重要な役割を果たしています。最近では、2024年4月から義務化された相続登記に関する相談も増えてきており、地域の皆様のニーズに応えられるように尽力しております。
また、広島司法書士会では、新人研修の一環として事務所への配属研修を行っています。当事務所でも多くの新人を受け入れてきました。研修を経て独立された方や、他の事務所に就職された方も多くいます。この取り組みを通じて、次世代の司法書士の育成に貢献できると考えています。
広島司法書士会の会長職をお務めですが、そこへの思いをお聞かせください。
私が司法書士登録をしたのは平成11年で、平成15年に初めて理事を務めました。その後、さまざまな役職を経て、会長職に就きました。
会長として特に力を入れているのは、若手司法書士がもっと司法書士を愛し、日々の業務に前向きに取り組める組織と事業の活性化です。また、若い人達に司法書士という仕事の魅力を伝え、知ってもらうことが重要だと考え、司法書士のブランディングにも取り組んでいます。具体的には、大学の法学部等で実務家としての司法書士と法律の関わりを学ぶ授業を担当したり、法学と実社会のつながりについて話をしたりしています。若い人が司法書士に憧れ、なりたいと思ってもらえれば、業界全体に活気が生まれると信じています。
若手司法書士の育成も非常に重要です。司法書士になった若手にも、委員会活動などさまざまな会務を担ってもらうことで、実績を積み、見識を広げてほしいと思っています。確かに、会務は事務所の仕事以外の時間を取られるため大変ですが、会務を通して社会の役に立ち、人に貢献するといったかけがえのない価値があります。
私自身が会長として辛い顔をして会務をしていては後輩たちがついてきません。大変ななかにも目標や楽しみを見出し、人や社会に寄与する喜びを若手に伝えていきたいと考えています。

扱っている情報の範囲と検索方法の柔軟性が決め手
LEGAL CONNECTIONを導入される前は、リサーチ業務においてどのような課題を抱えていましたか?
法的根拠や先例等を調べる際、従来は書籍を購入して調べる方法が主でした。今でも最終的には書籍を確認するケースも多いです。ただ、根拠にたどり着くために書籍で調べようと思うと、かなりの時間がかかることは事実です。インターネット上のワード検索を使うこともありますが、情報の正確性に欠けるため、エビデンスがしっかりした情報を探し得るという意味では、やはり時間がかかってしまいます。
LEGAL CONNECTION導入の決め手となったポイントを教えてください。
LEGAL CONNECTIONは、司法書士も使いやすい総合的で幅広い内容を扱っていることが大きな魅力でした。他の類似サービスと比較しても、情報の範囲が実務家として使いやすいと感じました。
また、検索方法の柔軟性も決め手の一つです。AND検索やOR検索など、さまざまな検索方法が可能で、一つのキーワードでどれだけヒットするかも使いやすさの重要な要素でした。

迅速なレスポンスが求められる案件の業務効率化と精神的負担削減に貢献
現在はどのような場面でLEGAL CONNECTIONを利用されていますか。
日々の業務の中で法的根拠を調べる際に頻繁に使用しています。たとえば、DV被害者のための住所秘匿措置など、特殊なケースの手続きを確認する際にも重宝しています。案件によって異なりますが、調べ物が重なるときには、1日のなかでかなりの時間LEGAL CONNECTIONを利用することもあります。特に複雑な案件や新しい法改正に関連する事案の場合は、集中的に利用することが多いですね。
事務所のPCだけでなく、スマートフォンからもアクセスできるので、移動中や隙間時間にも最新情報をチェックできるのが便利です。
司法書士試験合格者の事務所スタッフも、こちらが投げかけた質問に関することなどをLEGAL CONNECTIONを利用して調べて、日々勉強しているようです。インターネットに慣れている世代にとっては、書籍よりも取っ掛かりやすいというメリットがあると思います。LEGAL CONNECTIONによって、調べ物に対する精神的なハードルを下げて、最終的に書籍で確認する習慣につながればよいと考えています。
LEGAL CONNECTIONの導入後、どのような変化がありましたか?
最も大きな変化は、情報へのアクセス速度と業務効率の向上です。以前は書籍で調べると2〜3日かかっていたものが、今では1日のうちに結論を出せることもあります。
ゼロから書籍を調べる方法ならではの学びもありますが、依頼者や案件によっては、迅速なレスポンスが求められる場合もあります。そういった時間的制約のある案件では特に、LEGAL CONNECTIONが役立ちます。根拠にたどり着くまでの過程が短縮され、精神的な負担も軽減しております。重たい案件や早期に結論を出さなければならない場合は、頭の中から根拠を探ることが離れず、夜中に目が覚めてしまうようなこともありますが、そういったストレスが軽くなったように思います。
以前は、電話が鳴らない土日に事務所に出てきて、事務所にある本を探し、索引を見ながら必要な情報を探すことも多くありました。場合によっては書籍を取り寄せることもあり、そこにかなりの時間を要していました。LEGAL CONNECTIONを使うことで、そうした時間の短縮にもつながっています。
まとまった時間を確保して、書物と向き合うことが必要な場面ももちろんあります。ただ、実務家として日々の案件に対応していくなかでは、LEGAL CONNECTIONのような迅速で信頼性の高い情報源があることは大きな助けになっています。

若手司法書士が取っ掛かりを掴むためのツールとしても有効
LEGAL CONNECTIONに今後期待することはありますか?
開業して25年ほど立ちますが、たとえば成年後見業務が若手の業務の柱になるなど、司法書士の業務は時代とともに変化してきていますし、依頼者のニーズも変わってきています。そうしたなか、新日本法規出版の加除式書籍は、最新の法律情報を提供しつづけてきました。LEGAL CONNECTIONのよさは、そうした信頼性の高い情報に簡単かつ迅速にアクセスできることです。
また、AIと共存しながら、人間らしい法的サービスを提供するための支援ツールとしての進化も期待しています。AIの活用が進むなかで、仕事が奪われるのではないかという懸念もありますが、AIを使ってただ結論を出せばよいというわけではありません。相談者の思いをしっかり聞き、結論に至る過程を大切にすることで、私(司法書士)を信頼してもらうことが重要だと考えています。相談者との対話のなかで、適切な根拠を示しながら安心感を与えられるよう、LEGAL CONNECTIONには引き続き、信頼できる情報の抽出をサポートしていただけるとありがたいです。
どのような方にLEGAL CONNECTIONをおすすめされたいですか?
特に若手の司法書士の方におすすめです。スマートフォン世代の方々にとっては、書籍よりもLEGAL CONNECTIONの方が取っ掛かりやすいでしょう。ただし、最終的には書籍で確認する習慣をつけることも大切です。LEGAL CONNECTIONには、書式の雛形も収録されているので、それをベースに自分なりに改善していくという使い方もできると思います。
LEGAL CONNECTIONは、単なる情報ツールではなく、私たち司法書士が依頼者により良いサービスを提供するための重要なパートナーだと考えています。地域に根ざした活動や新人育成など、司法書士の多岐にわたる業務をサポートしてくれる心強いツールです。

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