導入事例2025年12月01日 属人化した知見を組織の資産へ - ミスを防ぐ仕組みが、業務品質と職員の成長を加速
社会保険労務士法人アドバンス 様
- 従業員規模
- 50名(グループ全体)
- 地域
- 福岡県
- インタビューイー
- 特定社会保険労務士/行政書士 代表社員 所長 伴 芳夫 先生
- WEBサイト
- https://van.gr.jp/
導入サービス
スマート規程管理 プレミアムプラン
2025年9月
| BEFORE | ・就業規則作成に関する事務所のノウハウが担当者ごとに分散していた ・Wordベースでの作業が中心だったが、条文のリンクずれなど手作業によるケアレスミスが発生するリスクがあった |
|---|---|
| AFTER | ・スマキテにノウハウや過去案件を集約することで、業務品質の標準化が進んだ |
INTERVIEW
デジタルツール活用による徹底した業務効率化を推進する社労士法人アドバンス。同法人の強みである高度な労務管理コンサルティングの根幹を成すのが、就業規則の作成・改訂業務です。しかし、専門性が高いがゆえにノウハウが担当者ごとに分散し、品質を標準化することが課題でした。その解決策として導入されたのが、スマート規程管理 by LAWGUE(以下、スマキテ)です。導入後、事務所全体のナレッジ共有が進み、職員の成長を促進。さらに、ミスを未然に防ぐ機能がコンサルティングの品質を飛躍的に高めました。代表 伴芳夫先生のインタビューから、組織全体の業務を変革した活用法に迫ります。
デジタルで働き方を革新し、労務管理のプロフェッショナル集団を育成
アドバンスグループと社労士法人の歩みについてお聞かせください。
社労士事務所としては、私の父が1986年に開設したのが始まりで、来年で40年になります。私自身はサラリーマンを辞めた後、資格を取得して2007年に事務所に入り、2011年に社会保険労務士法人アドバンスを立ち上げました。父の代から、手続き業務(1号・2号業務)だけでなく、労務管理、いわゆる3号業務に力を入れてきた歴史があります。
貴所では非常に先進的な働き方を実践されていると伺っています。
それは日ごろから強く意識しています。私たちが労務管理のアドバイスをする立場なのに、自分たちの働き方が旧態依然では説得力がありませんからね。DXはデジタル化(D)がゴールではなく、働き方の変革(X)こそが目的です。現在は、月の所定労働日数の2割を強制テレワークにしたり、コアタイムなしのスーパーフレックスを導入したりと、場所や時間を選ばない働き方をデジタルで活用しながら実証している最中です。
属人化していたノウハウの集約と、実務に即した編集のしやすさが決め手
スマキテを導入される前は、就業規則関連の業務にどのような課題を感じていましたか?
我々の強みである労務管理コンサルティング、いわゆる3号業務の根幹を成すのが、企業のルールブックである就業規則の作成・改訂業務です。就業規則は、賃金制度の改定やメンタルヘルスのご相談など、あらゆるコンサルティング業務の基盤になるものです。
そうした就業規則に関して、大きく2つの課題がありました。1つは、豊富なノウハウが各担当者に属人化してしまい、組織としてのナレッジとして十分に共有できていなかったことです。
もう1つは、文書の編集のしやすさですね。我々の業務では、ゼロから新規作成するよりも、お客さまの既存の規程を修正・改訂するケースが圧倒的に多いのです。そのため、Wordに近い感覚で直感的に扱える操作性が必須でした。
以前はほかのツールも使っていましたが、我々の実務スタイルに完全にフィットするものはありませんでした。
ノウハウの集約とミスの防止で、コンサルティングの質を向上
スマキテを導入されて、そうした課題はどのように変わりましたか?
まず、これまで各担当者が持っていたノウハウが、スマキテ上に集約されつつあります。過去の改訂履歴やほかの担当者が作成した規程を誰もが簡単に参照できるので、特に経験の浅い職員にとっては、非常に良い学びの機会になっています。職員の成長スピードは確実に上がっていると感じますね。
特に役立っている機能があれば教えてください。
条番号自動補正や参照条項の自動追従機能、表記ゆれ自動検出機能は、本当に助かっています。就業規則における条項のずれのようなケアレスミスは、万が一の際に裁判で不利になるなど、企業にとって計り知れないリスクになります。こうしたヒューマンエラーをツールが防いでくれることで、経営者として非常に安心感が高まりました。これは、個人に委ねられる作業だからこそ、大きな価値があります。
貴所では、法律情報検索サービス「LEGAL CONNECTION」も導入されていますね。
法改正や最新判例の意図を正確にリサーチするのが、LEGAL CONNECTION。一方、スマキテは、いわば我々が積み上げてきた知識やLEGAL CONNECTIONで得た情報をミスなく、かつ論理的に整理して形にするための器です。リサーチで得たせっかくの知見も、アウトプットの段階でミスがあれば台無しです。この連携があるからこそ、自信を持ってお客さまにコンサルティングサービスを提供できるのです。
今後、スマキテにどのような進化を期待しますか?
今、企業には就業規則を従業員に周知し、理解してもらうことが強く求められています。スマキテで作成した規程を、イラストなどを用いたわかりやすいハンドブック形式に変換できる機能があれば、さらに価値が高まるでしょう。また、各規程の背景にある重要な判例へすぐにアクセスできるなど、教育的な機能が強化されると嬉しいですね。
ツール活用で実現する、個が輝く未来の組織像
どのような方にスマキテをおすすめしたいですか?
やはり、労務管理の知識を深め、より質の高いコンサルティングを目指すすべての社労士の皆さんです。そしてLEGAL CONNECTIONとセットで使うことで、ただの作業ツールではなく、事務所全体の知識と品質を高めるための戦略的な投資になるはずです。
最後に、業務効率化に関して、貴所が目指す今後のビジョンをお聞かせください。
最終的に目指しているのは、「正社員の週休3日制」を可能にする組織です。そのためには、徹底的な業務の効率化が不可欠です。
根底には、「一人ひとりが本当にプロフェッショナルな組織を作りたい」という想いがあります。究極的には、当所を辞めても食べていける社員を育てたい。組織に依存するのではなく、どこでも通用する実力を持った個の集団でありたいのです。
DXにおいて、デジタルツール(D)は、あくまでその変革(X)を成し遂げるための手段にすぎません。スマキテを活用して属人的なノウハウを組織の資産に変え、誰もが高品質なアウトプットを出せるようにすることも、その一環です。
これからもデジタルツールの活用を推し進め、職員一人ひとりがプロとして成長し、自立できる。そんな未来の組織像を追求していきたいと考えています。
スマート規程管理
企業の規程作成・更新業務でお悩みを抱える社会保険労務士の方へのソリューション。条項の解説や、AIによるレビューアシスト機能で規程の作成・管理・編集業務を一元化するクラウド型規程管理サービスです。
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