導入事例2025年12月15日 ”プロ仕様”の柔軟性と信頼性で、専門家の知見を最大化する
社会保険労務士法人大竹事務所 様
- 従業員規模
- 15名
- 地域
- 大阪府
- インタビューイー
- 代表社員 社会保険労務士 大竹光明 先生
- WEBサイト
- https://osaka-otake.com/
導入サービス
スマート規程管理 スタンダードプラン
2021年6月
| BEFORE | ・以前利用していたシステムでは、事務所独自のノウハウや雛形を柔軟に活かしきれていなかった ・条番号のズレ修正、インデント調整、表記ゆれの確認といったWordでの手作業の負担が大きく、非効率だった ・「規程作成は面倒で手間がかかる作業」という意識が強く、着手するまでの心理的なハードルが高くなっていた ・法改正情報の収集や、抜け漏れのない規程を作成・維持することに難しさを感じていた |
|---|---|
| AFTER | ・事務所の既存フォーマットや顧客のPDFデータを取り込み、プロの知見を活かした編集・作り込みからスタートできるようになった |
INTERVIEW
大阪府内を中心とした2拠点体制で、「現場主義」を掲げ活動する社会保険労務士法人大竹事務所。労務顧問や給与計算といった一般的な業務に加え、IPO(新規上場)やM&Aに伴う労務デューデリジェンスなど、高度な専門性が求められる案件にも「断らない」スタンスで幅広く対応しています。経営者に寄り添った多面的なアドバイスを行う同事務所が、規程作成業務の効率化にスマート規程管理 by LAWGUE(以下、スマキテ)を選んだ理由と、その導入効果について、代表の大竹光明先生にお話を伺いました。
現場の声に寄り添い、どんな案件も「断らない」
まずは、事務所の概要や特長について教えていただけますか。
現在、事務所全体で社員数は15名ほどの規模になります。私自身は大学卒業後からこの業界一筋で、2006年に独立・開業しました。2024年に別の事務所と統合し、現在は大阪府内の2拠点体制で運営しています。
業務内容は、就業規則の作成や労務顧問、給与計算、入退社手続きといった一般的な社労士業務が中心ですが、IPOやM&Aに伴う労務デューデリジェンス、ハラスメント相談窓口の対応、労働基準監督署調査への対応など、幅広い案件を扱っています。基本的には「依頼されたら断らない」というスタンスで、あらゆる案件に対応できる体制を整えています。
事務所として最も大切にしているのは「現場感」です。法律論だけの一面的な回答ではなく、多角的かつ中立的な視点を持ちつつ、最終的には経営者の方の思いをしっかりと受け止めること。どんな難題でもまずは受け入れ、お客さまの実情に即した解決策をともに考える姿勢を心がけています。
事務所のノウハウを活かして作り込める柔軟性を求めて
スマキテ導入以前の課題についてお聞かせください。
実はスマキテを導入する前の1年間は、別のシステムを利用していました。当時のそのシステムは、画面上の質問に順番に答えていくことで規程が完成するという、非常に体系立った仕組みのものでした。
ただ、私たちの場合、すでに事務所として蓄積してきた雛形や独自のノウハウがあります。一から質問に答えて土台を作るというステップを踏むよりも、ある程度完成された状態からスタートし、お客さまに合わせて独自にカスタマイズしたいというニーズが強かったんです。当時の運用では、その前段階の入力作業に時間がかかってしまい、私たちが本来時間を割きたい「お客さまに合わせた詳細な作り込み」に直結させにくいというジレンマがありました。
また、法改正情報の収集や条番号のズレ・表記ゆれの修正といった、規程作成に伴う細かな作業も大きな負担となっており、これらを効率化できるツールを探していました。
そうしたなか、スマキテを選定された決め手は何でしたか?
大きな決め手のひとつは、やはり新日本法規出版というブランドへの信頼感です。法律専門の出版社が提供するツールであれば、法改正情報のキャッチアップや内容の正確性において間違いがないだろうという安心感がありました。
また、機能面では書式の整備や条項数の整理が瞬時に行える点に魅力を感じました。実際に触ってみても、普段使い慣れているMicrosoft Wordとインターフェースが近く、違和感なく導入できるという印象を持ちましたね。
単純作業の時間を大幅短縮し、心理的ハードルも激減
実際に業務でどのように活用され、どのような効果を感じていますか?
基本的なフローとしては、まずお客さまへのヒアリングを行い、事務所で保有しているフォーマットをスマキテ上で修正・加工していく形で利用しています。また、お客さまからPDFでいただいた規程をスマキテに取り込み、編集可能なテキストデータに変換する機能も非常に重宝しています。
導入効果として最も大きいのは、条項数の整理や表記ゆれの統一にかかる時間が激減したことです。体感としては、規程作成にかかる作業時間が以前の1/2〜2/3程度にまで短縮されたケースもあると感じています。
特に今年は、あるお客さま先で合計数十種類の規程を半年以上かけて全面改定するプロジェクトがありました。毎月数本ずつ改定案を作成し、修正を繰り返すという膨大な作業でしたが、もしこれをWordだけでやっていたら、修正のたびに条番号やインデントを整える作業に追われ、これほどのスピード感では対応できなかったと思います。
作業効率以外の面での変化はありましたか?
規程作成に対する心理的ハードルが下がったことですね。以前は「細かい体裁を整える作業が面倒だな」と億劫に感じることもありましたが、スマキテがあれば形式面はシステムが整えてくれるので、「まずは中身を作ろう」とすぐに着手できるようになりました。
また、電子申請機能のある製品もありますが、当事務所ではあえて電子申請機能にはこだわっていません。私たちは、作成した規程を労働基準監督署へ届け出た際に押される受領印を含めて、ひとつの成果物としてお客さまにお渡しすることを大切にしているからです。そういった意味でも、作成・編集機能に特化して使いやすいスマキテは、私たちの方針に合っています。
AIやツールとの連携で、より高付加価値な業務へ
スマキテは、どのような先生におすすめできるツールだと思われますか?
まずは、開業して間もない若手の先生方です。先日、ある若手の先生とお話した際に、「就業規則の作成経験が浅く、お客さまへの提案に不安がある」と仰っていました。確かに経験がないと自信を持って提案するのは難しいものです。しかし、スマキテには信頼できる法的な解説や標準的な条文が搭載されています。「このシステムを使えば一定レベルの品質が担保される」という安心感があれば、自信を持ってお客さまと対話ができるようになりますし、解説を読みながら自分自身の勉強にもなります。
経験豊富な先生方にとってはいかがでしょうか。
ベテランや中堅の事務所にとっても、潜在的なニーズを掘り起こしたいと考えている先生には適していると思います。
たとえば、今回統合したもう一方の事務所では、以前は就業規則の改定などを積極的にはアナウンスしていませんでした。しかし、私たちが合流し「うちでは対応できますよ」とご挨拶のなかでお伝えすると、多くのお客さまからご依頼をいただけるようになりました。
「就業規則は作成や管理が面倒だ」と敬遠されがちですが、そこには確実にお客さまのニーズがあります。面倒な作業をシステムで効率化し、そのぶんをお客さまへの提案に充てることができれば、事務所としての新たな武器になるはずです。
スマキテや業界全体に対する期待などはございますか。
就業規則の作成品質には、どうしても事務所によってばらつきがあるのが現状だと感じています。私は常々、そうした課題を解決し、社労士という職業の地位をもっと向上させなければならないと考えています。
もちろん、優秀な先生が増えてライバルになるのは困る側面もありますが、こうしたシステムが業界のインフラとして浸透し、誰が作っても一定のレベル感が担保されるようになれば、結果として社会からの信頼が高まります。より多くの先生方に使っていただき、業界全体の底上げにつながればいいなと願っています。
最後に、今後の展望をお聞かせください。
AIなどの技術進化により、社労士業務も変化を迫られていますが、地に足をつけた活動こそが重要だと考えています。私自身も、今後はM&Aの増加に伴い、労務デューデリジェンスなどの分野に力を入れていく予定です。スマキテのようなシステムを活用して業務効率と品質を担保しながら、経営者に寄り添う「現場」のコンサルティングをより強化していきたいと考えています。
スマート規程管理
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