導入事例2026年02月06日 法務の仕事を「会社の資産」に変える - 組織をデザインするGMO-FG流・スマスケ活用術
GMOフィナンシャルゲート株式会社 様
- 従業員規模
- 106名
- 地域
- 東京都
- インタビューイー
- コーポレートサポート本部 法務部 部長 西澤 朋晃 様
- WEBサイト
- https://gmo-fg.com/
導入サービス
スマート会社スケジュール 企業向けパッケージ エンタープライズ
2025年11月
| BEFORE | ・Excelでの管理が担当者のスキルや記憶に依存しており、退職や異動のたびに運用がイチから再構築になってしまう ・ToDoリストやスケジュールが各所に散らばり、更新も滞りがちだったため、チーム全体で業務プロセスを統一して管理できる共通の仕組みが存在しなかった ・法務業務の全体像や繁忙度は“暗黙の了解”だったため、経営層に対して「季節的なToDoや年間スケジュール、なぜ人員や予算が必要なのか」等を客観的なデータに基づいて説明するのに毎回ひと手間がかかっていた |
|---|---|
| AFTER | ・コーポレート法務の実務に即したプリセットを活用することで業務フローが標準化され、担当者が入れ替わってもシステム上にノウハウが残り続ける「業務の資産化」を実現 |
INTERVIEW
対面型決済プラットフォームを提供し、キャッシュレス社会のインフラを支えるGMOフィナンシャルゲート株式会社(以下、GMO-FG)。2020年に東証マザーズに上場し、市場再編後はグロース市場を経て、現在は東証プライム市場において事業を拡大し続けています。 決済という信用第一の領域において、同社のガバナンスを牽引するのがコーポレートサポート本部 法務部部長の西澤朋晃氏です。2018年の入社以来、たった一人の法務担当者として部門を立ち上げ、上場フェーズの激動を支えてきた西澤氏は、「法務はアーキテクトであるべき」という独自の哲学を持ちます。 法務を”ブレーキ役”ではなく、事業を加速させる”アクセル役” をも担うと定義する同氏に、スマート会社スケジュール(以下、スマスケ)を導入した背景と、組織を強くするためのツール活用術について伺いました。
ナレッジが積み上がらず、人が変わるとまたゼロから…Excel管理の限界
まずは貴社の事業概要と、現在の法務部門の体制についてお聞かせください。
当社は、お店でよく見かけるクレジットカード決済端末や、その裏側にある情報処理センターなど、キャッシュレス決済のプラットフォームを提供している会社です。近年では、鉄道の改札等でクレジットカードのタッチ決済を可能にする「stera transit」の共同構築も行っており、日本の決済インフラの一翼を担っています。
法務部は現在5名体制です。ただ、2018年に私が入社した当時は、まだ管理部門全体が少人数で、法務専任者は私一人でした。そのため、契約業務だけでなく、商事法務、コンプライアンス、株式事務、債権管理、内部監査など、いわゆる“法務の枠”を超えて私が一手に引き受けてきました。IPO(新規上場)から市場区分の変更と、会社のフェーズが激変するなかで、組織の屋台骨を作る役割を担ってきた形です。
事業成長に伴い、業務量も膨大だったかと思います。スマスケ導入前、年間行事や法定業務の管理はどのようにされていたのでしょうか?
当時はExcelでの管理がメインでした。多くの企業も同じ課題を抱えていると思うのですが、Excelで作ったToDoリストやスケジュール表というのは、作った担当者がいるうちは機能しても、その人が異動したりすると途端に機能しなくなるんです。
いわゆる属人化ですね。
そうです。凝ったマクロが組まれたExcelがあっても、作った人がいなくなれば誰もメンテナンスできません。結果、「前のファイルは使えないから」と、新しい担当者がまたゼロから新しいExcelを作り直す。これでは何年経っても業務が積み上がらず、会社のナレッジとして蓄積されません。
誰かが欠けても業務が回る仕組みを作らなければならない。バラバラに散らばったExcelや、更新されないToDoリストを見るたびに、これらを一本化できる共通のフレームワークが必要だ、と痛感していました。
導入の決め手は、システムにノウハウが残る「業務の資産化」
数あるツールのなかで、なぜスマスケを選ばれたのでしょうか?
とある展示会でこのツールに出会ったのですが、直感的に「これを使えば業務を”資産化”できる」と感じたのが最大の理由です。
私は常々、法務の業務プロセスを「1. 仕組み化 → 2. 最適化 → 3. 標準化 → 4. 資産化」の4ステップで考えています。
まずはツールを入れるなどして業務を回せるようにする(仕組み化)。次に無駄を削ぎ落とす(最適化)。誰でもできるように運用レベルを統一する(標準化)。そして最終的に、人が入れ替わってもそのシステムさえあれば会社が回り続ける状態にする。これが”資産化”です。
スマスケは、日々の業務を記録していくだけで、翌年にはそれがブラッシュアップされたマニュアルになり、数年後には会社の資産として残るサービスだと確信しました。
他のタスク管理ツールなどと比較はされましたか?
比較しました。個人的には他社のオールインワン型アプリを活用しているのですが、会社全体への導入となるとハードルがありました。同アプリを使いこなすには、設計思想を理解した高いリテラシーと、構築の手間が必要です。
その点、スマスケは最初から法務・総務のためのプリセットが用意されています。会社法などの法律に基づいたスケジュールがあらかじめ組まれているので、ゼロから設計する必要がない。法定で必要な項目が最初からプリセットされているのは大きかったですね。導入してすぐ使えるという点は、部下や他部署に展開するうえでも重要でした。
株主総会の約300タスクを可視化。経営陣が見たい切り口で提示する
現在、具体的にどのような業務で活用されていますか?
まずは最も工数がかかり、ミスが許されない株主総会の仕事から導入しました。
株主総会の準備は、招集通知の発送やリハーサルといった大きなイベントだけでなく、細かいToDoを含めると年間で250〜300項目くらいあります。以前は誰も見ない200行ほどのExcelがありましたが、今はこれをすべてスマスケで再構築して入れ込みました。
300項目とは凄まじいですね。運用上の工夫はありますか?
カテゴリー設定を徹底的に作り込みました。これがスマスケ活用の肝です。
単にタスクを並べるのではなく、誰に対するアクションかでカテゴリーを分けています。たとえば、「証券代行」「印刷会社」「バーチャル総会支援業者」といった具合です。こうすることで、担当者が迷わず入力できるだけでなく、経営陣や他部署から「証券代行とのやり取りはどうなっている?」と聞かれたときに、フィルター機能一発で状況を提示できます。
経営陣は、詳細なToDoリストを見たいわけではありません。全体像と対外的なステークホルダーごとの進捗やリスクの所在を知りたいのです。把握したい人の見たい切り口に合わせて情報を瞬時に容易に出せるようになったのは、Excel管理との決定的な違いですね。
導入後、チーム内の変化や周囲の反応はいかがでしたか?
経営陣を含めて周囲に見せたときの反応は、「これで業務を統一できるなら素晴らしい」というものでした。
法務の仕事は、外から見ると「何をしているかわからない」と思われがちです。しかし、スマスケのガントチャートを見せれば、「株主総会だけでこれだけのタスクがあり、ここが繁忙期です」と一目で伝わります。
「人が足りないから増やしてほしい」と口で言うより、「今年はタスクがこれだけ増えたので、このリソースが必要です」とデータで示した方が、経営判断も早くなります。業務の可視化は、予算や人員を獲得するための強力な武器にもなりえるのです。
スマスケは法務の武器になる。目指すは全社の「年間業務マスター」
スマスケ自体への要望や、今後期待することはありますか?
プリセットの拡充ですね。今は標準的な株主総会のスケジュールが入っていますが、たとえば「プライム市場・バーチャルオンリー型総会」や「グロース市場・ハイブリッド型総会」など、市場区分や開催形式ごとのプリセットがあれば、喉から手が出るほど欲しい企業は多いはずです。
また、AI活用にも期待しています。蓄積されたデータベースから「去年のこの時期はこれをやっていましたよ」「今年は法改正でこのタスクが増えますよ」とレコメンドしてくれるようになれば、まさに最強の”資産”になりますね。
今後の法務部としての活用ビジョンをお聞かせください。
今後は株主総会だけでなく、取締役会や決算開示、季節ごとの定例業務もすべてスマスケに集約していく予定です。さらに、経理やIRなど他部署も巻き込んで、全社の「年間業務マスター」を作りあげられたら面白いですね。
担当者が入れ替わっても、「この時期にはこの通知が来る」「法務のこの処理が終わらないと経理が動けない」といった部門間の連携まで可視化された状態を目指します。そうすれば、仮に私が法務部にいなくても、「ここにすべて残っていますから」と胸を張って言えます。それが、私が目指す仕事の資産化の完成形です。
悩める法務担当者へ。忙殺から抜け出し、組織を設計せよ
最後に、同じように日々の業務に忙殺され、属人化に悩んでいる他社の法務担当者へアドバイスをお願いします。
一人法務や少人数の部署だと、どうしても目の前の業務をこなすだけで精一杯になりがちです。でも、「忙しいから仕組み化できない」と言っていると、永遠にその状況から抜け出せません。どこかで勇気を持って負の連鎖を断ち切る必要があります。
私は一人法務時代、持ち時間制で有意義なものから割り当てて対応することを決め、その有意義な時間の枠を組織設計に充てました。上司と対話し、「今のリソースではここまでしかできません。組織を強くしたいなら、投資をして仕組みを作る時間が必要です」と合意を取り付けることがスタートラインです。
私たち法務は契約書面を作成するただの事務作業屋ではありません。組織のルールを作り、構造をデザインする”アーキテクト”であるべきです。スマスケのようなツールを導入することは、スケジュール管理を楽にするだけでなく、法務の仕事を会社全体の資産に変えるという、経営的なアクションそのものです。
2年後、3年後のあるべき姿を描き、そこから逆算して今のアクションを変えていく。そうすれば、法務という仕事はもっと面白く、価値あるものに見えるはずです。
スマート会社スケジュール
スマート会社スケジュールは企業の法務部、総務部、経理部などのバックオフィス従事者や弁護士、税理士、会計士などの士業が行う企業法務の法定手続と関連業務を効率化し、抜け漏れのないタスク管理やスケジュール管理を実現するプロジェクト管理ツールです。
スマート会社スケジュールのご案内-

-

団体向け研修会開催を
ご検討の方へ弁護士会、税理士会、法人会ほか団体の研修会をご検討の際は、是非、新日本法規にご相談ください。講師をはじめ、事業に合わせて最適な研修会を企画・提案いたします。
研修会開催支援サービス -





