裁判官検索
Judges search
Judges search
2022年05月17日 更新
判決日 2018年04月18日平成29(ネ)426 号
鑑定報酬等請求控訴,同附帯控訴事件
名古屋高等裁判所 民事第4部
判示事項 臨床心理士である被控訴人が,刑事事件の主任弁護人である控訴人に対し,被告人と面接等を行った上で精神鑑定書を作成する旨の準委任契約を控訴人との間で締結したとして,鑑定報酬等を請求したところ,被控訴人は,契約成立以前から,控訴人が被告人及び被告人の母親の代理人として被告人との面接及び鑑定書の作成を依頼する意思であることを知っていたから,控訴人は契約当事者としての責任を負うものではないとして,請求が棄却された事例。
結果
裁判長裁判官 藤山雅行 裁判官 朝日貴浩 裁判官 金久保茂
(原審) 岐阜地方裁判所 平成27(ワ)306 号
判決文判決文は裁判所ウェブサイトへのリンクです。
判決日 2018年03月14日平成28(行コ)90 号
懲戒免職処分取消等請求控訴事件
名古屋高等裁判所 民事第4部
判示事項 被控訴人の職員で47日間の無断欠勤を理由に懲戒免職処分及び退職手当支給制限処分を受けた控訴人が,被控訴人に対し,上記各処分の取消しを求めた事案において,控訴人は,うつ病ないしそれに類似する精神の病気により正常な状況把握と適切な判断ができない状態に陥って無断欠勤に至ったものであり,無断欠勤をする前に精神状態の不調を疑うべき明瞭な兆候を発していたのに,被控訴人は,これを見逃し,メンタルヘルスケアの観点からとるべき適切な対応をとらなかった上,無断欠勤後も控訴人の精神状態を正しく認識しないまま,控訴人の欠勤日数のみをことさら重大視して懲戒免職処分を行ったもので,その判断が社会通念に照らし著しく妥当性を欠くことが明らかであり,裁量権の範囲を逸脱又は濫用した違法なものであるとして,上記各処分を取り消した事例
結果
裁判長裁判官 藤山雅行 裁判官 水谷美穂子 裁判官 金久保茂
(原審) 名古屋地方裁判所 平成27(行ウ)16 号 棄却
判決文判決文は裁判所ウェブサイトへのリンクです。
判決日 2018年03月07日平成28(行コ)74 号
原爆症認定申請却下処分取消等請求控訴事件
名古屋高等裁判所
判示事項 長崎市内で被爆した控訴人ら2 名の原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律1 1 条1 項に基づく原爆症認定の申請に対し,上記各申請をいずれも却下する旨の厚生労働大臣がした各処分につき,同法10 条の「医療」とは,積極的な治療を伴うか否かを問うべきではなく,被爆者が経過観察のために通院している場合であっても, 認定に係る負傷又は疾病が「現に医療を要する状態にある」と認めるのが相当であると解した上で, 控訴人らの各申請に係る疾病のうち左乳がん及び慢性甲状腺炎については, いまだ経過観察が必要であったから, 放射線起因性のほか要医療性も認められるとして, 上記疾病を対象とする申請を却下したことはいずれも違法であるとした事例
結果
裁判長裁判官 藤山雅行 裁判官 水谷美穂子 裁判官 金久保茂
(原審) 名古屋地方裁判所 平成23(行ウ)149 号 棄却
判決文判決文は裁判所ウェブサイトへのリンクです。
判決日 2018年02月28日平成29(行コ)43 号
退去強制令書発付処分等取消請求控訴事件
名古屋高等裁判所
判示事項 不法入国をしたネパール国籍を有する外国人男性に対し,法務大臣から権限の委任を受けた入国管理局長がした出入国管理及び難民認定法4 9 条1 項に基づく異議の申出には理由がない旨の裁決及び入国管理局主任審査官がした退去強制令書発付処分につき,控訴人と定住者の在留資格を有するフィリピン人女性との間に安定かつ成熟した婚姻関係と同視し得る内縁関係の実態があったにもかかわらず,その実態を十分に把握せず,又は同関係及び上記処分による控訴人ら家族等の不利益を軽視する一方で,控訴人にとって不利な情状のみを殊更重視したとして,裁量権の範囲を逸脱又は濫用した違法なものであることを認め, 同処分を取り消した事例
結果
裁判長裁判官 藤山雅行 裁判官 水谷美穂子 裁判官 金久保茂
(原審) 名古屋地方裁判所 平成28(行ウ)98号 棄却
判決文判決文は裁判所ウェブサイトへのリンクです。
判決日 2018年02月28日平成29(行コ)71号
退去強制令書発付処分等取消請求控訴事件
名古屋高等裁判所
判示事項 不法入国をしたインドネシア国籍を有する外国人女性に対し,法務大臣から権限の委任を受けた入国管理局長がした出入国管理及び難民認定法4 9 条1 項に基づく異議の申出には理由がない旨の裁決及び入国管理局主任審査官がした退去強制令書発付処分につき,控訴人と定住者の在留資格を有する日系三世であるブラジル人男性との間に安定かつ成熟した婚姻関係の実態があったにもかかわらず,その実態を十分に把握せず,又は同関係及び上記処分による控訴人ら家族等の不利益を軽視する一方で,控訴人にとって不利な情状のみを殊更重視したとして,裁量権の範囲を逸脱又は濫用した違法なものであることを認め, 同処分を取り消した事例
結果
裁判長裁判官 藤山雅行 裁判官 水谷美穂子 裁判官 金久保茂
(原審) 名古屋地方裁判所 平成28(行ウ)29 号 棄却
判決文判決文は裁判所ウェブサイトへのリンクです。
団体向け研修会開催を
ご検討の方へ
弁護士会、税理士会、法人会ほか団体の研修会をご検討の際は、是非、新日本法規にご相談ください。講師をはじめ、事業に合わせて最適な研修会を企画・提案いたします。
研修会開催支援サービスCopyright (C) 2019
SHINNIPPON-HOKI PUBLISHING CO.,LTD.