元登記官からみた　抹消登記のポイント

第１章　総　論
　１　抹消の登記の意義
　２　抹消の登記の登記原因証明情報
　３　抹消の登記原因としての「錯誤」
　４　抹消の登記原因としての「解除」
　５　抹消の登記原因としての「無効」
　６　抹消の登記原因としての「判決」
　７　抹消の登記原因の日付
　８　抹消の登記請求権の根拠
　９　登記申請の委任の解除を理由とする、既になされた登記の抹消の可否
　10　抹消の登記における第三者の承諾
　11　登記の抹消請求訴訟と利害関係人に対する承諾訴訟
　12　中間省略登記に対する抹消請求の可否
　13　承継執行文付与による登記の抹消
　14　抹消の登記と更正の登記、真正な登記名義の回復による権利の移転の登記の異同
　15　登記官が職権で抹消しなければならない無効な登記
　16　無効な登記として却下事由とされる「登記すべきものでないときとして政令で定めるとき」の具体例

第２章　各　論
　第１　所有権に関する登記の抹消
　17　所有権の登記の抹消の場合の利害関係人
　18　所有権の保存の登記（区分建物の場合を除く）の抹消
　19　所有権の保存の登記（区分建物の場合）の抹消
　20　判決による所有権の保存の登記の抹消
　21　法律行為の「錯誤」を原因とする所有権の移転の登記の抹消
　22　「錯誤」による親権者から未成年者への贈与を原因とする所有権の移転の登記の抹消
　23　「錯誤」による相続を原因とする所有権の移転の登記の抹消
　24　登記名義人の全員が相続放棄をした場合の相続の登記の抹消
　25　「解除（合意解除）」による所有権の移転の登記の抹消（通常の場合）
　26　「解除（合意解除）」による所有権の移転の登記の抹消（相続登記の場合）
　27　売主の相続人の解除（合意解除）による所有権の移転の登記の抹消
　28　債権者代位権行使による所有権の移転の登記の抹消
　29　詐害行為取消権行使による所有権の登記の抹消
　30　譲渡担保権消滅による所有権の移転の登記の抹消
　31　所有権の登記の抹消の場合の登記権利者、登記義務者の氏名、名称、住所の変更の登記の要否
　32　分筆転写により順位1番となった所有権の移転の登記の抹消
　33　「合併による所有権登記」の抹消の申請の可否
　34　無効な合筆登記の後になされた権利に関する登記の抹消
　35　「競売による売却」を原因とする所有権の移転の登記の抹消の可否
　36　土地の所有権の放棄による所有権の登記の抹消
　37　所有権の登記に対する不動産登記法69条による抹消の単独申請の可否
　38　共有名義の所有権の登記が一つの登記でなされている場合の共有者の一人についての持分権の抹消
　
　第２　用益権に関する登記の抹消
　39　存続期間満了による地上権の登記の抹消
　40　抵当権の目的となっている地上権の登記の抹消
　41　地役権が移転しない別段の定めがある場合の要役地の所有権の移転に伴う消滅
　42　転借権の登記のなされている賃借権の登記の抹消
　43　共有者の一人の合意がないのに設定された賃借権の設定登記の抹消

　第３　抵当権に関する登記の抹消
　44　抵当権の登記の抹消の前提としての登記名義人の住所等の変更の登記の要否
　45　共有物の全体に設定されている抵当権の登記に対する共有者の一人からの抹消申請
　46　所有者に相続（合併）が生じた場合の抵当権の登記の抹消
　47　抵当権者に相続（合併）が生じた場合の抵当権の登記の抹消
　48　「弁済」「解除（合意解除）」「放棄」による抵当権の登記の抹消
　49　「主債務消滅」による抵当権の登記の抹消
　50　「混同」による抵当権の登記の抹消の申請人
　51　「混同」による抵当権の登記の抹消の添付情報
　52　後順位抵当権者による先順位抵当権の登記の抹消
　53　順位変更の登記の抹消
　54　抵当権の一部移転の登記がある場合の原抵当権の債権の消滅と一部移転した債権の消滅
　55　転抵当の目的となっている原抵当権の消滅
　56　移転の付記登記のある抵当権の抹消
　57　転抵当の抹消
　58　順位譲渡（放棄）の登記がある場合の順位譲渡をした抵当権の登記の抹消
　59　抵当権消滅請求による抵当権の登記の抹消
　60　共有持分権を取得した者の抵当権消滅請求
　61　抵当証券が発行されている抵当権の登記の抹消
　62　代理権不消滅の規定の適用による抵当権等の登記の抹消
　63　登記義務者の所在不明の場合の除権決定による抵当権の登記の抹消
　64　登記義務者の所在不明の場合の弁済証書の提供による抵当権の登記の抹消
　65　登記義務者の所在不明の場合の供託による抵当権の登記の抹消

　第４　根抵当権に関する登記の抹消
　66　「解除（合意解除）」「弁済」「放棄」「混同」による根抵当権の登記の抹消
　67　根抵当権の登記の抹消と利益相反行為
　68　元本が確定したとして、第三者の権利の登記がある場合の元本の確定の登記の抹消
　69　元本の確定後、一部代位弁済による根抵当権の一部移転の登記がされている場合の代位債権者の債権の消滅
　70　元本の確定後、一部代位弁済による根抵当権の一部移転の登記がされている場合の原根抵当権者の債権の消滅
　71　一部代位弁済により（準）共有となっている根抵当権の原債権と代位債権の同時消滅
　72　根抵当権の全部譲渡の登記の抹消と設定者（所有者）の承諾
　73　根抵当権の登記の「抵当権消滅請求」による抹消
　
　第５　買戻特約に関する登記の抹消
　74　買戻特約の登記の抹消方法
　75　買戻権者が買戻権行使により所有者となった場合の買戻特約等の登記の抹消
　76　買戻期間満了による買戻特約の登記の抹消

　第６　信託に関する登記の抹消
　77　信託財産の処分による信託の登記の抹消
　78　信託終了による所有権の移転の登記と信託の登記の抹消
　79　信託財産を受託者の固有財産とした場合の信託の登記の抹消

　第７　抹消に関する仮登記
　80　抹消の仮登記の可否
　81　所有権の登記の抹消の仮登記に基づく抹消の本登記
　82　所有権以外の権利の登記の抹消の仮登記に基づく抹消の本登記

　第８　仮登記に関する登記の抹消
　83　仮登記の登記名義人の単独申請による仮登記の抹消
　84　所有権の移転の仮登記後、第三者に所有権の移転の登記がある場合の当該仮登記の抹消
　85　仮登記に基づく本登記及び仮登記の抹消
　86　仮登記に基づく本登記のみの抹消
　87　所有権移転仮登記がなされた後、その仮登記所有権の移転の仮登記がされている場合の所有権移転仮登記の抹消
　88　所有権移転仮登記がなされた後、その仮登記所有権の移転請求権の仮登記がされている場合の所有権移転仮登記の抹消
　89　所有権移転請求権仮登記がなされた後、移転請求権が移転した場合の所有権移転請求権仮登記の抹消
　90　所有権移転請求権仮登記がなされた後、移転請求権に移転請求権が存する場合の所有権移転請求権仮登記の抹消
　91　「混同」による所有権移転請求権仮登記の抹消
　92　仮登記した抵当権に移転の仮登記がある場合の仮登記した抵当権の抹消
　93　抵当権設定請求権の仮登記に対し、移転の登記、移転の請求権仮登記がある場合の抵当権設定請求権の仮登記の抹消

　第９　抹消回復の登記
　94　抹消回復登記の要件
　95　同順位担保権の一方の抹消回復の場合の他方担保権者の承諾
　96　登記官の過誤により抹消された登記の抹消回復登記の根拠
　97　抹消回復登記の申請人
　98　仮登記の抹消回復と利害関係人の承諾

第10　仮処分に関する登記の抹消
　99　仮処分の登記に後れる登記の抹消と仮処分の登記自体の抹消の形態
　100　仮処分の登記に後れる登記の抹消（所有権の場合）
　101　仮処分の登記に後れる時効取得を原因とする所有権の登記の抹消
　102　仮処分の登記に後れる登記の抹消（所有権以外の権利の場合）
　103　仮処分の登記に後れる処分制限の登記の抹消
　104　所有権の処分禁止仮処分の登記後の根抵当権の移転、債権の範囲の変更の登記を仮処分権者が単独で抹消申請することの可否
　105　抹消登記未了のまま登記義務者が死亡した場合の抹消登記請求権保全の仮処分の相手方
　106　仮処分の効力を援用せず、抹消しなかった仮処分の登記に後れる登記の抹消

第11　特殊な登記の職権抹消
　107　予告登記の職権抹消
　108　強制競売による所有権の移転の場合の、滞納処分に関する差押え、参加差押えの登記の抹消