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パワハラのグレーゾーン-裁判例・指針にみる境界事例-

著/山浦美紀(弁護士)

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概要


その行為はパワハラ?!
判断に迷う事例をわかりやすく解説!


◆パワハラか否か・・・誤認しがちな行為を6つの類型に分類し、具体的な事例を掲げて解説しています。
◆多数の裁判例やパワハラ指針、パワハラ運用通達等を参考に、判断のポイントをわかりやすく解説しています。
◆ハラスメント対応の豊富な経験と知識を持つ専門家が執筆した確かな内容です。

商品情報

商品コード
5100263
ISBN
978-4-7882-9185-0
JAN
9784788291850/1923032022002
サイズ
A5判
巻数
1
ページ数
196
発行年月
2023年5月

目次

第1章 はじめに
1 パワハラに関する近年の法改正の動向は
コラム カスタマーハラスメント

2 パワハラの「6類型」とは

3 パワハラ該当性の判断基準は

第2章 グレーゾーン行為
1 身体的な攻撃
Case1 火気厳禁の工場内でたばこを吸い、火災を引き起こしそうな部下のたばこを取り上げ、危険の大きさを分かってもらうため、平手で頬を叩いた
Case2 部下から提出された報告書の出来が悪かったことから、部下に当たらないように注意しつつ、報告書を部下に投げつけて返した
Case3 就業中に居眠りをしている部下を気付かせるため、部下の椅子を足で蹴って起こした
Case4 部下同士の取っ組み合いのケンカを止めようと、部下らの腕をつかむなどし、身を挺して仲裁に入った
コラム ケンカを止めるために女性従業員の身体に接触したら
Case5 遅刻・欠勤を繰り返す部下に反省を促すため、ミーティングに立たせて出席させた
Case6 部下に注意指導をしている際、勝手に途中退席しようとして向かってくる部下の腕を必要最小限の力でつかんで引き留めた

2 精神的な攻撃
Case7 ノルマを達成できない部下の奮起や周知を目的に、「このままでは辞めてもらうしかない」などと書いたメールを、営業チームである当該部下を含む複数の部下に送った
Case8 指示に従わずミスを繰り返す部下の指導中、もちろん殺すつもりもない雰囲気で「次に同じミスをしたら殺すぞ」と言った
Case9 女性の服装で勤務している上、女性用の会社施設等の使用を求めるトランスジェンダーの男性部下に、服務規程違反の懸念から「もう男に戻ってはどうか」と提案した
Case10 部下を奮起させるため、懇親会の参加者全員の前で「何をさせてもダメだな」などと冗談交じりに言った
Case11 遅刻・欠勤が続く部下へ、再三の注意をしても改善が見られなかったので、口頭で強く注意した
Case12 ノルマを達成できなかった部下の奮起を目的として、部署全員にコーヒーをおごらせる罰ゲームを設けた
Case13 不正を行った部下に対し、会議の席を設けた上で、厳しく叱責した
Case14 同僚間でしている罰ゲームとして、ミスが続いた同僚の顔写真付ポスターを作成し、職場に掲げた
Case15 部下から暴言で罵られたので、同じく暴言で言い返した
コラム 部下から上司に対するパワハラ(その1)

3 人間関係からの切り離し
Case16 中途採用した従業員の育成のため、短期間集中的に別室で新人研修等をした
Case17 能力に問題があり、顧客からのクレームが絶えない部下を仕事から外し、自宅研修をさせた
Case18 懲戒処分を受けた従業員が通常業務に復帰する前に、別室で研修を受けさせた
Case19 協調性のない同僚とのトラブルを避けるため、他の同僚らがしているように自分も無視をした
Case20 内部告発をした従業員を、他の従業員との接触に伴う悪影響を懸念して、離れた個室に席を配置した
コラム 公益通報者保護法との関係
Case21 自分勝手に仕事を進める従業員がトラブルを起こさないよう、トラブルに繋がりそうなミーティングの資料や情報を与えなかった
コラム 部下から上司に対するパワハラ(その2)

4 過大な要求
Case22 新規採用者に対し、実地研修として、到達の難しいレベルの目標を課したところ、達成できなかったため、今後の期待を込めて厳しく叱責した
Case23 ミスをした部下に業務の改善を促すために、業務上は提出の必要はないが、上司が文章内容を指示して作成させた「反省文」を提出させた
Case24 休憩時間にたばこを吸いたいので、業務に使う備品を買いに行く部下に命じ、ついでにたばこを買ってきてもらった
Case25 終業間際に、今日中といった急ぎではないながらも仕事が入ったので、部下に残業を命じて対応させた
Case26 部下の育成を理由に、現状任せている業務よりも少しレベルの高い業務を命じた
Case27 繁忙期に業務量の多くなる仕事を、担当外の部下にも手伝うよう命じた
Case28 夏になって会社の駐車場の草が生い茂ってきたので、事務職の従業員に対し、約1か月間、除草作業を命じた

5 過小な要求
Case29 役職を笠に着て仕事をしないことから、退職してもらいたい管理職に、名刺の整理や郵便物の仕分けといった簡易な業務を指示した
Case30 ミスを繰り返しても謝ることすらしない部下に嫌気が差し、仕事を振らないようにした
Case31 事務処理能力が低い部下がいるので、配置転換まではしないものの、業務内容を変更し、業務量を減らした
Case32 病気で休みがちな部下の体調悪化を懸念して業務量を大きく減らし、半日程度何も業務がない状態にした
Case33 部下に、自身の問題行動を振り返ってもらうため、本来の業務を一旦ストップさせ、業務改善のための研修を行った

6 個の侵害
Case34 仕事の能力が高く、目をかけている部下がいるので、業務用スマートフォンに表示する顔写真などを撮影させてもらい、また、就業時間外でも部下と連絡を取りたいのでスマートフォンにメッセージを送った
Case35 不妊治療を受けるために休暇を取るとの報告のあった部下に対し、部署内の業務の調整をしようと、部署のみんながいるところで次回の治療のための休暇取得時期を尋ねた
コラム 配慮のない行為がパワハラになるのか
Case36 「トランスジェンダーであるため更衣室やトイレの配慮をしてほしい」という部下の相談に対応するため、部下の了解を得ずに、人事部門の担当者にも伝えた
Case37 病気の配偶者がいる部下を別室に呼び出し、業務量の配慮が必要かどうか聞くため、配偶者の病状を尋ねた
Case38 業務命令はないが、気になる後輩従業員の仕事を手伝ったり、アドバイスしたり、様子を見に行った
Case39 休憩時間や帰宅時間などの業務時間外に、気にいった後輩従業員と過ごすため、後輩従業員の仕事が終わるのを待ち伏せた

付 録
○パワハラ指針
○パワハラに該当する? 〔問 題〕と〔解 答〕

著者

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