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実務家が陥りやすい 交通事故事件の落とし穴

編集/坂東総合法律事務所

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価格
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概要


案件処理の死角に気づいていますか?

◆賠償責任の有無や損害の範囲、保険請求の可否など、交通事故事件を処理するにあたり実務家が誤認しがちな法律問題を取り上げています。
◆判断や対応の「誤認例」を示した上で、適切な対応を判例、文献等を明示して解説しています。

商品情報

商品コード
81260340
ISBN
978-4-7882-8768-6
ページ数
304
発行年月
2020年7月

目次

第1章 損害賠償責任
 第1 自動車事故の責任
【1】 盗まれた自動車で交通事故を起こされた場合、損害賠償義務を負担することはない?
POINT・自賠法3条の運行供用者性
【2】 息子に車検証上の名義を貸しただけの父親は、息子が交通事故を発生させても損害賠償責任を負わない?
POINT・車検証上の名義を貸しただけの者は、いかなる場合に、自賠法3条の運行供用者責任を負うか
【3】 自分の自動車を貸していた友人が無断で又貸しし、又借人が事故を起こした場合、自動車の所有者は常に自賠法上の損害賠償義務を免れない?
POINT・無断で又貸しされた自動車により発生した交通事故に関する自動車所有者の賠償責任
【4】 認知症患者(責任無能力者)が事故を起こした場合、損害賠償義務は一切ない?
POINT・責任無能力者の損害賠償責任を定めた民法713条と自賠法の関係
【5】 仮眠のため夜間道路左側(駐車禁止場所)に自動車を駐車中に後方から他車に追突された場合、駐車中の運転手は自賠法3条の責任を負担しない?
POINT・自賠法3条における「運行によつて」の意義
【6】 乗客が自動車から降車する際に転倒してケガをした場合にも運転手は賠償責任を免れない?
POINT・自賠法3条「その運行によつて」(運行起因性)の意義
【7】 父親の自動車を借りた子の代わりに運転していた友人が事故を起こして子がケガをした場合、子は友人又は父親に対して自賠法3条に基づく損害賠償を請求できる?
POINT・運行供用者性の判断基準
POINT・共同運行供用者間の他人性
【8】 追跡中のパトカーが逃走車両に追突した場合、パトカー運転者は逃走車両の運転者に対して損害賠償責任を負う?
POINT・緊急自動車による加害事故の違法性
【9】 兄の運転ミスによる交通事故で、兄と同乗者の妹の双方が死亡した場合、兄妹の両親は兄の任意保険会社から、妹の損害賠償金を受け取ることができる?
POINT・加害者・被害者双方を相続した場合の損害賠償請求権の混同
POINT・親族間の損害賠償請求が権利濫用となる場合
 第2 共同不法行為
【10】 複数自動車に連続して轢過された場合、各自動車に対して別々に損害賠償請求をしなければならない?
POINT・民法719条1項の共同不法行為の成否
【11】 飲酒運転中に歩行者を轢いてしまった場合、自動車の同乗者は賠償義務を負わない?
POINT・飲酒した者が運転し、これに同乗したことを共同不法行為ないしは幇助とみる余地があるか否か
【12】 複数の加害者によって発生した交通事故被害者の過失割合は、加害者ごとに決定される?
POINT・複数の交通事故が発生した場合における各当事者の過失割合の判断方法
【13】 会社の従業員が業務中に交通事故を起こし、自腹で損害賠償をした場合、従業員は会社に対し求償請求できない?
POINT・民法715条における被用者から使用者への求償(いわゆる逆求償)の可否
 第3 消滅時効等
【14】 交通事故から5年経っても症状固定に至らない場合、消滅時効の成立を阻止するために訴訟提起しなければならない?
POINT・交通事故による人身損害の賠償請求権の消滅時効起算点
【15】 除斥期間経過前に損害賠償請求訴訟を提起すれば、除斥期間経過後でも請求金額を拡張できる?
POINT・除斥期間満了前に明示的一部請求の訴えを提起した場合、除斥期間経過により残部請求部分の請求権が消滅するか

第2章 損害算定
 第1 積極損害
【16】 交通事故によるケガの治療に健康保険を利用することはできない?
POINT・健康保険の給付対象となる保険事故の範囲
【17】 低髄液圧症候群(脳脊髄液漏出症)は健康保険を利用して、治療を受けることはできない?
POINT・低髄液圧症候群の診断基準及び健康保険適用の要件
【18】 交通事故により要介護になった後、事故と無関係の原因で死亡した場合、将来介護費用は平均余命まで認められる?
POINT・交通事故被害者が事故と無関係の原因で死亡した場合における将来損害の認定期間
 第2 消極損害
【19】 被害者が収入の過少申告をしていた場合、加害者に対し、実際の収入に基づいて休業損害を請求することはできない?
POINT・申告所得を上回る基礎収入に基づく休業損害請求の可否とその立証方法
【20】 交通事故に遭ったため1年間仕事ができなかった個人事業主の代わりに息子が事業を行っていたので減収がなかった場合、個人事業主は休業損害を請求できない?
POINT・具体的な減収がない場合の個人事業主の休業損害
【21】 交通事故に遭った専業主夫は、男性の平均賃金をベースに休業損害を請求できる?
POINT・男性家事従事者の基礎収入額の認定方法
【22】 生活保護を受給中に交通事故に遭った場合、休業損害の請求は認められない?
POINT・生活保護受給者の基礎収入
 第3 逸失利益等
【23】 不法滞在者・不法就労者が交通事故で死亡した場合、逸失利益算定の基礎となる収入額は事故時の実収入額が採用される?
POINT・不法滞在者の基礎収入額の認定
【24】 交通事故に遭った無職の独居高齢女性は、逸失利益を請求できない?
POINT・無職・独居高齢女性の逸失利益の判断基準
【25】 交通事故によって顔に傷跡が残ってしまった場合、男性には逸失利益が認められない?
POINT・男性の顔面醜状による逸失利益の有無
【26】 交通事故によって生じた全損害について定期金賠償を求めることができる?
POINT・定期金賠償請求の対象となる損害
 第4 過失相殺等
【27】 飲酒運転の自動車に同乗中、運転者の不注意で事故が発生し、同乗者がケガを負った場合、同乗者に不注意はないから過失相殺されない?
POINT・好意同乗減額の判断要素
【28】 路上に寝ていた者が自動車に轢かれた場合、事故の過失割合は自動車運転者の方が重い?
POINT・路上横臥の場合における過失割合
【29】 交通事故の相手が救急車の場合、一般車両に適用される通常の過失割合を修正すべき?
POINT・緊急自動車が相手の交通事故の過失割合と一般車両相手の交通事故の過失割合の関係
【30】 優先道路の走行車両に道を譲られた非優先道路の車両が優先道路上の別車両に衝突した場合、道を譲った車両に損害賠償義務はある?
POINT・優先的通行権者が非優先的通行権者に道を譲った後に発生した交通事故(サンキュー事故)に関する優先的通行権者の賠償責任
【31】 道路誘導員の指示に従っていれば、事故を起こしても過失はない?
POINT・通行規制が伴う工事現場における道路誘導員の指示に従った走行と過失の有無
【32】 被害者が事故から数年後に自殺した場合、遺族は死亡損害について加害者に請求できない?
POINT・交通事故後の自殺と当該交通事故との間の相当因果関係の有無
 第5 損益相殺等
【33】 人身傷害保険金を受領した被害者が加害者に対して損害賠償請求訴訟を提起した場合、受領済みの人身傷害保険金は全額控除される?
POINT・人身傷害保険金の性質
POINT・いわゆる裁判基準差額説の意義
【34】 交通事故の被害者が労災保険から支払を受けた場合、自賠責保険と同様に遅延損害金から優先的に充当される?
POINT・交通事故の被害者において、労災保険給付を受けた場合、労災保険金は先に遅延損害金に充当されるか、それとも元本に充当されるか
【35】 交通事故による損害賠償の遅延損害金も、法定重利により、元本に組み入れられる?
POINT・不法行為に基づく遅延損害金に関して民法405条の(類推)適用はないと考えられる

第3章 交通事故と保険
 第1 自賠責保険
【36】 被害者請求により受領した自賠責保険金は損害の元本に充当される?
POINT・被害者請求により自賠責保険金の給付があった場合の充当の順序と確定遅延損害金額
【37】 裁判所を通じて自賠責保険の被害者請求・加害者請求をする場合でも、常に自賠責保険の支払基準が適用される?
POINT・自賠法16条の3第1項の支払基準は裁判所を拘束するか
【38】 自賠責保険の「適用除外車」(構内自動車等)に轢かれた場合、車の任意保険会社に対して自賠責保険金相当額を請求することはできない?
POINT・「適用除外車」に任意保険が付保されていた場合に支払われる対人賠償保険金の範囲
【39】 ひき逃げされて加害者が見つからない場合、自賠責保険金等を受け取ることはできない?
POINT・政府保障事業の利用について
【40】 交通事故で後遺障害が残っても、もともと障害があると自賠責保険金を受け取れない?
POINT・自動車損害賠償保障法施行令2条2項にいう「同一部位」の意義をどのように考えるか
 第2 任意保険
1 賠償責任保険
【41】 道路で車両火災を発生させてしまい、道路法に基づく原因者負担金の支払義務を負った場合も、自動車保険の対物賠償責任保険金が支払われる?
・道路法に基づく原因者負担金の支払義務が自動車保険約款の対物賠償責任条項における「法律上の損害賠償責任」に含まれるか
【42】 自動車運転中に急病で心神喪失状態に陥り、交通事故を起こした場合、被害者は、運転者加入の自動車保険会社に対して保険金請求しても保険金を受領できない?
POINT・民法713条は、自賠法3条には適用されない
【43】 相手に傷害を負わせる意図で交通事故を起こしたが、相手が死亡してしまっても、損害賠償保険金は支払われる?
POINT・被害者の死亡を意図(認容)していない場合にも、故意免責の適用がある場合がある
2 人身傷害保険
【44】 歩行者が車両に轢かれてけがをした場合、加害者からの賠償を待つこと以外に損害の填補を受ける方法はない?
POINT・車外人傷の適用要件
【45】 交通事故加害者からの示談金受領と、自分が加入している自動車保険からの人身傷害保険金受領、どちらを先に行っても最終的な受領金額は変わらない?
POINT・人身傷害保険の被保険者(被害者)に過失がある交通事故において、加害者からの示談金受領と、人身傷害保険金の受領のいずれを先に行うべきか
【46】 交通事故の相手方の保険会社から人身傷害保険金の求償請求を受けた場合、相手方に過失があっても全額の求償に応じなければならない?
POINT・人身傷害保険金は何に優先的に充当されるのか
【47】 人身傷害保険金を支払った保険会社が代位取得する損害賠償請求権の消滅時効の起算点は、保険金支払時になる?
POINT・人身傷害保険金支払によって代位取得された権利に関する消滅時効の起算点
【48】 人身傷害保険金は、素因減額部分へ優先充当される?
POINT・人身傷害保険金の素因減額部分への優先的充当の可否
【49】 自損事故により運転者が死亡した場合、人身傷害保険金の分配は遺言や遺産分割の内容によって決まる?
POINT・人傷保険金の相続財産性
【50】 故意に起こされたことが疑われる交通事故について人身傷害保険金が請求された場合、保険会社は、故意を立証しない限り支払拒絶できない?
POINT・傷害保険契約における「偶然な」事故の意義
POINT・保険約款及び保険法上の免責事由(故意)の位置付け
【51】 介護車両から高齢者が降車する際、転倒して受傷した場合、人身傷害保険金は請求できない?
POINT・人身傷害保険等における「自動車の運行に起因する事故」の意義
3 搭乗者傷害保険
【52】 助手席に同乗していた者が、上半身を窓から車外に出していたところ、運転者の不注意で電柱に衝突し、同乗者が車外に投げ出され大ケガをした場合、搭乗者傷害金は支払われる?
POINT・上記態様で同乗中の者が搭乗者傷害条項における「被保険自動車の正規の乗車用構造装置のある場所に搭乗中の者」に該当するか
POINT・また同様に搭乗者傷害条項における「極めて異常かつ危険な方法で搭乗中」に該当するか
【53】 中央分離帯に自動車を衝突させた運転手が、路肩付近へと避難中に後続車に轢かれた場合、「搭乗中」に轢かれていないから搭乗者傷害保険金の支払対象とならない?
POINT・車外で傷害を被った場合の搭乗者傷害保険金支払事由該当性
4 無保険車傷害保険等
【54】 無保険車傷害保険における弁護士費用、遅延損害金の起算点、利率は、加害者に対する損害賠償請求と同じ?
POINT・無保険車傷害保険における弁護士費用、遅延損害金の起算点、利率
【55】 友人の車で事故を起こした場合、当該車の保険ではなく自分の自動車保険を常に優先して使うことができる?
POINT・被害者が車両所有者に対して自賠法3条の責任追及や車両所有者が契約する保険会社に対し直接請求をした場合は、車両所有者や保険会社は支払を拒めない
5 他車運転特約
【56】 息子に自動車の運転を許可していたところ、知らない間に息子が友人に自動車を使わせ、交通事故が発生してしまった。友人は、自らが加入している自動車保険の他車運転特約を利用して、被害者に賠償することができる?
POINT・他車運転特約の免責条項の内容を確認する
【57】 借用中の自動車運転中の事故であれば、マイカーの自動車保険の他車運転特約を使える?
POINT・他車運転特約における「常時使用する自動車」の意義
【58】 他人所有の未登録の自動車に自分が加入していた自動車保険の他車運転特約は使える?
POINT・他車運転特約における「他の自動車」には未登録自動車も含まれるか
6 車両保険
【59】 盗難による車両保険金を請求するとき、被保険者が「故意でないこと」を立証しなければならない?
POINT・盗難による車両保険金請求において被保険者が主張・立証しなければならない範囲
【60】 飛び石や砂塵により数百箇所に車両損害が生じた場合、その全ての損傷について車両保険金を請求することができる?
POINT・飛び石事故による車両保険金の請求の可否
【61】 二日酔いの状態で運転中に交通事故を起こしてしまい自動車が大破した。体内に残留していたアルコール濃度は刑事罰の対象にならない程度に低かったので、車両保険金は請求できる?
POINT・自動車保険契約における酒気帯び免責条項の意義
【62】 処方された睡眠薬を服用して自動車を運転中に自損事故を起こした場合、車両保険金は払ってもらえる?
POINT・麻薬等免責条項の適用範囲
7 弁護士費用特約
【63】 弁護士費用特約の限度額以内の金額であれば、自分が委任した弁護士の費用は全て保険で賄える?
POINT・弁護士費用特約における「当社の同意を得て支出した」の意義
【64】 加害者側から受領した損害賠償金の内訳に弁護士費用500万円が含まれていたが、更に弁護士費用特約を利用して弁護士費用相当額の保険金を請求できる?
POINT・損害賠償費目における弁護士費用と弁護士費用特約における弁護士費用は同義か
8 その他
【65】 出来心で保険金の不正請求をしてしまった場合、保険会社が行った調査に関する費用相当額の損害については賠償しないでよい?
POINT・調査費用については弁護士費用と異なり不法行為による損害額の1割などの基準はなく、相当因果関係のある損害額全てについて賠償責任が認められる

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