会社法ニュース2003年10月21日 日本監査役協会・「企業不祥事防止と監査役の役割」を公表 監査役監査チェック・リストも添付

　社団法人日本監査役協会は１７日、ケース・スタディ委員会報告「企業不祥事防止と監査役の役割」を公表した。これは、企業不祥事の事例分析、不祥事防止・法令遵守のための監査役監査チェック・リスト、企業不祥事防止と監査役の役割に関する社長アンケートの報告及び社長面談結果報告の３章からなる報告書で、分冊資料として監査役監査チェック・リスト（第１編：内部統制構築・運用状況の監査チェック・リスト、第２編：経営者の関与する不祥事監査のチェック・リスト）が添付されている。
　企業不祥事の事例分析では２０００年１月から２００３年１月までに日刊新聞の全国紙に複数回報道された企業不祥事３００事例のうち、１８事例を取り上げ、ＣＯＳＯ報告書（米国のトレッドウェイ委員会組織委員会）の内部統制を構成する５つの要素（①統制環境、②リスクの評価、③統制活動、④情報と伝達、⑤監視活動）に準拠した分析を実施している。また、監査役監査チェック・リスト第１編も同様にＣＯＳＯ報告書の内部統制を構成する５つの要素に準拠したものとなっている。一方、監査役監査チェック・リスト第２編については経営者の関与する不祥事の発生プロセスに着目したリストとなっている。
　
詳細はこちら（10月17日の新着情報）
http://www.kansa.or.jp/xx01.html