知的財産2026年02月11日 著作権問題、五輪で再燃 フィギュア音楽に選手苦悩 提供:共同通信社

【ミラノ共同】フィギュアスケートで今シーズン選手を悩ませてきた使用曲の著作権問題が、ミラノ・コルティナ冬季五輪で再燃した。権利者から使用を認められなくなるケースが相次ぎ、対応に苦慮。出場を目前に音楽変更を迫られる事態も起きている。
「予想外の回り道をしたが、最終的に望んだ通りになってうれしい」。男子のトマスリョレンク・グアリノサバテ(スペイン)は7日、安堵(あんど)の表情を浮かべた。アニメ映画「ミニオンズ」の楽曲を巡り、1月末になって著作権者から不許可の通知が届いた。窮状を訴えた交流サイト(SNS)での投稿が反響を呼び、一転して特別に許可が下りたという。
AP通信によると、ロシア出身で個人の中立選手(AIN)として出場する男子のピョートル・グメニクは映画音楽の著作権問題が生じた。昨季の使用曲も許可を得られず、本番の2日前に別の音楽で落ち着いた。
女子の中井亜美(なかい・あみ)(TOKIOインカラミ)も影響を受けた一人。ディズニー映画「シンデレラ」の音楽で今季滑る予定だったが、申請が通らず変更せざるを得なくなった。マデリン・シザス(カナダ)は約3カ月前、「ライオンキング」の音楽の冒頭35秒に差し替えが必要になったと明かす。
以前は著作権の保護期間を過ぎたクラシック音楽で滑る選手が多く、権利への意識が希薄だった。2014~15年シーズンにボーカル入りの楽曲使用が解禁されて以降「元々あった問題が顕在化した」(日本の竹内洋輔(たけうち・ようすけ)監督)。無断使用は権利侵害だとアーティストから訴えられるトラブルが起き、国際スケート連盟(ISU)や日本スケート連盟はISU推奨の企業を通じた権利処理を選手に促すようになった。
ただ、米国女子のアンバー・グレンは「全てを尽くしても、権利者の一存で変わることもある。コントロールできない」とこぼす。「音楽家の当然の権利で、われわれが好きに使っていいわけではない。業界と協力していく」と竹内監督。多彩な音楽も魅力の競技に火種がくすぶっている。
(2026/02/11)
(本記事の内容に関する個別のお問い合わせにはお答えすることはできません。)
人気記事
人気商品
-

-

団体向け研修会開催を
ご検討の方へ弁護士会、税理士会、法人会ほか団体の研修会をご検討の際は、是非、新日本法規にご相談ください。講師をはじめ、事業に合わせて最適な研修会を企画・提案いたします。
研修会開催支援サービス -















