税務ニュース2023年02月03日 250万件超の海外口座情報を受領(2023年2月6日号・№965) CbCRの交換、2,246グループの情報を受領
国税庁は1月31日、「令和3事務年度における租税条約等に基づく情報交換事績の概要」を公表した。CRSに基づく自動情報交換では、日本居住者の金融口座250万664件(口座残高約14兆円)を94か国・地域の外国税務当局から受領したことが明らかとなった。地域別ではアジア・大洋州が最も多い164万4,896件で、次いで欧州・NIS諸国の32万5,978件、中東・アフリカの31万3,310件、北米・中南米の21万6,480件となっている。一方で同庁では、外国居住者の金融口座情報65万1,794件(口座残高約4.9兆円)を77か国・地域の外国税務当局に提供している。
また、CbCRの交換については、OECDのBEPSプロジェクトの勧告(行動13「多国籍企業情報の文書化」)に沿って実施されているが、令和3事務年度は外国に最終親会社等がある2,246グループのCbCRを53か国・地域から受領し、日本に最終親会社等がある901グループのCbCRを60か国・地域に提供した。
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