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会計ニュース2003年06月16日 ストック・オプションの測定では「時価」を提案(2003年6月16日号・№023) ASB・第12回ストック・オプション等専門委員会を開催

ストック・オプションの測定では「時価」を提案
ASB・第12回ストック・オプション等専門委員会を開催


 企業会計基準委員会(ASB)のストック・オプション等専門委員会が6月4日に開催された。今回は、大和総研による「ブラック=ショールズ・モデル等を利用した測定方法について」の説明があった他、議論のたたき台として、「ストック・オプション会計に係る論点の整理」で示された論点5の「測定の基礎」について、事務局側から時価によって測定すべきとの提案がなされた。次回の同委員会で検討が行われる予定。

時間要素を反映するべき
 今回、事務局から議論のたたき台として示されたのは、論点5に示されている「測定の基礎」について。具体的には、ストック・オプションを時価により測定すべきことを提案している。
 時価説を提案した背景には、論点整理で寄せられたコメントのほとんどが「時価」を支持していた他、①ストック・オプションの経済的価値の測定に基づく費用の認識又は開示を行う場合には、ストック・オプション価値のすべての構成要素を含み、その経済的価値を反映していると考えられる時価で評価すべきであり、そうすることが会計情報の有用性を高めることに役立つ、②ストック・オプションの時価については、評価モデルを使用する測定上の制約から、測定結果の精度に対する制約は避けられないが、ストック・オプションの時間的要素を無視し、その価値をゼロとして測定するよりは、評価モデルを用いてストック・オプション価値の本質的な部分である時間要素を反映した時価で測定する方がストック・オプションの経済的価値の実態をよりよく反映している点などを挙げている。
 なお、同委員会では、今後、米国におけるストック・オプション価値測定の実態調査を行う予定であるため、評価モデルを利用したストック・オプション時価の実務的な測定可能性については、この実態調査で確認するとしている。
論点5:測定の基礎
昨年12月に公表された「ストック・オプション会計に係る論点の整理」では、論点5として、ストック・オプションのどのような価値を基礎として、費用を測定するのが適切かという「測定の基礎」が挙げられている。
具体的には、①時価、②最小価値、③本源的価値を使用すべきであるとの3つの見解が示されている。
今後、仮に「時価」が適当とされた場合には、通常、観察可能な市場価格は存在しないため、理論モデルを用いて市場価格に代わる評価額を算定することになる。この場合の算定方法には、ブラック=ショールズ・モデルなどが考えられている。

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