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会計ニュース2021年06月11日 基準価額を時価、注記は区別せず(2021年6月14日号・№886) ASBJ、レベル別分類の開示は公開草案通り行わず

  • 時価算定会計基準適用指針では、基準価額を時価とみなす取扱いを適用した投資信託の注記は他の金融商品と区別せずに注記する旨を明確化する方向。

 企業会計基準委員会は3月18日まで意見募集を行っていた「時価の算定に関する会計基準の適用指針(案)」に対して寄せられたコメントについて検討を行っている。公開草案では、IFRSなどにより評価されているなど一定の要件を満たした場合には、基準価額を時価とみなすことができる取扱いを認めている。検討の過程では、基準価額を時価とみなす取扱いを適用した場合、他の金融商品と時価注記を区別すべきかどうかを明確にすべきとの意見が寄せられている。この点、同委員会では同取扱いは実務に配慮し財務諸表間の比較可能性を大きく損なわせない範囲で定めた取扱いであるため、他の金融商品と時価の注記において区別する必要性は乏しいと判断。基準価額を時価とみなす取扱いを適用した場合には、他の金融商品と区別せずに金融商品時価開示適用指針第4項に定める事項を注記することを明確化するよう時価算定会計適用指針(案)第24− 7項を修正するとしている。なお、当該取扱いを適用した場合にレベル別の開示を行わないことは公開草案通りである。

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