コラム2021年08月23日 かこみコラム CPE不正、監査法人A&Aパートナーズに懲戒処分（2021年8月23日号・№894）

　日本公認会計士協会は8月12日、継続的専門研修（CPE）の不正受講に関し、監査法人A&Aパートナーズに対して1か月の会員権停止とする懲戒処分を公表した。同監査法人の社員等の研修の履修に係る監督義務を怠ったことによるもの。また、二重受講や早送り受講によりCPE単位が取り消された結果、単位が不足した公認会計士50名についての懲戒処分も明らかにした。eラーニングシステムによる不正受講に関する懲戒処分は今年3月に続き2回目となる。
　これを踏まえ、同協会の手塚正彦会長は同日、「継続的専門研修制度の適切な運営の確保について」と題する会長声明を公表。同協会では、eラーニングシステムにおける不適切な受講のモニタリングの強化や、品質管理レビューにおける監査事務所の研修体制等の確認等の再発防止策を実施するとともに、eラーニングシステムを運営する監査法人等に対して、適切な受講を徹底するよう要請しており、今後もCPEをはじめとする諸制度の適切な運営及び会員の指導・監督に努めていくとしている。