税務ニュース2025年06月26日 課税部長会議、引き続き消費税不正還付に注視 税関などからの情報提供などにより未然防止

　国税庁は5月29日・30日、「全国国税局課税（第一・第二）部長会議」を開催した。会議では、消費税不正還付への対応として、不正還付の企図を思い止まらせることが未然防止に繋がるとの認識を共有。従来から、国税庁ホームページや国税庁レポート、「Web-TAX-TV（YouTube）」で多言語の字幕を付けた動画配信を行っているほか、税関など関係機関からの情報提供により調査した事案もあることを公表するなどしているが、引き続き国税庁が不正還付に注視していることを周知していくとしている。また、納税者のコンプライアンスリスクに応じた最適な事務運営については、納税者が不正を起こす可能性が高い誤りや、想定される非違類型に応じて、実地調査と簡易な接触（署内調査や行政指導）といった接触方法が組織内で適切に選択されているか、運営方針の評価・意見交換が行われている。