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一般2025年05月26日 新人弁護士、東京3分の2 地方8会はゼロ、偏在顕著 日弁連危機感、発信強化 提供:共同通信社

 今年新たに弁護士となった司法修習77期のうち、東京の3弁護士会への登録者が4月時点で全体の66・9%に上ったことが26日、日弁連への取材で分かった。一方、秋田や高知など8弁護士会では一人も登録がなく、偏在が顕著に。地域の司法サービスが低下するとの懸念もあり、日弁連は地方で働く魅力の発信に力を入れている。
 日弁連によると、4月までに新規登録した77期の弁護士は1564人。そのうち東京弁護士会が297人、第一東京弁護士会が447人、第二東京弁護士会が303人となり、東京3会で3分の2を占める。直近の6期では、1年経過時点の数字のため単純比較はできないが、3会への登録は54・9~62・0%で推移していた。
 日弁連で若手弁護士の支援に取り組む山本昌平(やまもと・しょうへい)弁護士は「地方の弁護士会の委員会活動に支障が出たり、国選弁護の人手が足りなくなったりする可能性がある」と指摘。東京の大手事務所の内定が早期に出ることなどから、司法修習をした地方でそのまま登録する人が以前より減っていることが一因とされる。
 こうした状況を打開しようと、日弁連は、法科大学院の学生が地方の弁護士会で就業体験する取り組みなどを始めた。
 北海道の旭川弁護士会は昨年8月、2人を受け入れ、弁護士有志の勉強会や法律相談会の参加などを経験してもらった。約1週間の体験を終えた学生からは「東京の大きな事務所を希望していたが、違う世界があることを知った」との感想が寄せられたという。
 旭川弁護士会は、今回は新規登録が1人いたが、それまで4期連続でゼロが続いていた。昨年度、同会の会長を務めた大箸信之(おおはし・のぶゆき)弁護士は「いろいろな分野の案件を早いうちから経験できるなど、地方ならではの特長を知ってもらい、担い手不足の解消につながればいい」と話した。

(2025/05/26)

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