一般2026年06月04日 本との偶然の出会い演出 書店滞在充実の新業態 試し読みOK、入場料も 提供:共同通信社

書店が来店者の滞在時間を充実させるために新業態を積極的に採り入れている。「問い散歩」という仕掛けで本との偶然の出会いを演出したり、軽い運動で体調を整えるジムとの融合を試みたりする店舗が出現。「入場料のある本屋」として大喫茶ホールでゆったり過ごせる店舗もある。いずれも仕事や勉強の場としても活用可能なエリアを併設。試読もできる。
▽人の家の本棚
「ロボットがこの世界の主人公になったら?」「近代を疑ったことはありますか?」。書店チェーン大手の丸善ジュンク堂書店(東京)は昨春、東京・虎ノ門で新業態の店舗「マグマブックス」をオープンさせた。この書店には本選びの参考としてしおりを用意。表に「問い」、裏に「関連書籍」を記している。
書棚はいくつかの普遍的なテーマに沿って専門書や文庫、コミック、図鑑、絵本を混在させる独特の並べ方だ。「問い」を片手にフロアを巡る仕掛けを「問い散歩」と名付けている。
渡辺泰弘店長は「ごちゃ混ぜだったり横積みにしたりと『人の家の本棚』のように並べている。本との偶然の出会いを楽しんでもらうための仕掛けだ」と説明。「有料のラウンジでは試し読みが可能で出会った本をすぐに読めるという体験も提供できる」と話した。
▽晩酌しながら
大阪府寝屋川市にある「ツタヤブックストア 香里園」は2024年の改修で書店と軽い運動で体調を整えるジム、ラウンジ、カフェを組み合わせた店舗になった。「充実した日常を実現できる場所」がコンセプトだ。
販売している書籍を試し読みできる。仕事帰りにラウンジで晩酌しながら、ジムの室内バイクで汗を流しながら―。さまざまなスタイルで本を読む人がいる。長野貴子店長は「地域の憩いの場になっている」と述べた。
▽読書に没入
名古屋市の繁華街にある「文喫 栄」は24年春に開業した。文喫は「文化を喫する、入場料のある本屋」をテーマに掲げており、東京と福岡にも店舗がある。名古屋は大喫茶ホールが売りだ。
入場料を払うとフリードリンクの提供があり、書棚にある本をじっくり読める。加々美達也店長は「静かに読書に没入したい人向けのエリア、別途料金の軽食の提供があるエリアなど目的別に異なる雰囲気の場所を用意している」と説明した。
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書店 国内店舗数はインターネット通販との競合などで減少が続く。
(2026/06/04)
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