会計ニュース2004年05月26日 ＩＲ協議会・知的財産報告書作成に前向きな会社は89社 知的財産情報開示指針に準拠予定の企業はわずか

　日本IR協議会は５月26日、経済産業省と共同で実施した知的財産報告書に関する調査結果を明らかにした。対象は日本IR協議会会員で株式を公開している企業（555社）で、回答した企業は229社（回答率41.3％）。
　それによると、知的財産報告書を作成している企業は11社、作成していない企業は218社であった。作成している企業のうち、経済産業省が今年の１月に公表した知的財産情報開示指針に準拠しているのは５社であった。
　また、知的財産報告書を作成している企業のうち、「作成予定がある」と回答した企業は８社。「作成を検討中」とした企業は81社にのぼっており、89社が報告書の作成に前向きである姿勢が分かった。ただ、89社のうち、「知的財産情報開示指針に準拠する予定」と回答した企業は８社にとどまり、現時点ではほとんどの企業が作成に対して手探りの状況であることが浮き彫りになっている。