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コラム2020年12月14日 かこみコラム ガバナンス・コード、取締役選任でスキルマトリックスの公表を(2020年12月14日号・№862)

ガバナンス・コード、取締役選任でスキルマトリックスの公表を

 「スチュワードシップ・コード及びコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」は12月8日、「コロナ後の企業の変革に向けた取締役会の機能発揮及び企業の中核人材の多様性の確保(案)」を取りまとめた。2021年春頃に改訂する予定のコーポレートガバナンス・コードに盛り込むよう提言を行っている。
 2022年4月の新市場区分移行後の「プライム市場」については、上場企業に対して独立社外取締役の3分の1以上の選任を求めるべきであるとした(本誌860号11頁参照)。さらに、それぞれの経営環境や事業特性などを勘案して必要と考える企業に対しては、独立社外取締役の過半数の選任を検討するよう促すべきとした。
 また、上場企業は、取締役の選任に当たり、事業戦略に照らして取締役会が備えるべきスキルを特定し、その上で各取締役の有するスキルの組み合わせである「スキルマトリックス」を公表すべきであるとした。その際、独立社外取締役には、他社で経営経験を有する者を含むよう求めるべきとしている。
 そのほかでは、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等、中核人材の登用等における多様性の確保についての考え方と自主的かつ測定可能な目標を示すとともに、その状況の公表を求めるとした。また、多様性確保に向けた人材育成方針・社内環境整備方針をその実施状況とあわせて公表するよう求めている。

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