コラム2019年12月09日 ゴーイング・コンサーン 2期連続債務超過で継続企業の前提に関する注記(2019年12月9日号・№814)
2期連続債務超過で継続企業の前提に関する注記
令和元年8月期決算では1社にGC注記
東京証券取引所などに上場している企業の令和元年8月期決算会社では、昨年に引き続き債務超過などを理由として文教堂グループホールディングスの監査報告書において、継続企業の前提(いわゆるゴーイング・コンサーン)に関する注記の強調事項が付されたことが本誌の調査でわかった(下掲参照)。同社の場合、産業競争力強化法に基づく事業再生ADR手続により、債務超過に係る上場廃止の猶予期間(2020年8月31日まで)の延長が認められている。
なお、不適正意見や意見不表明はなかった。
【全国証券取引所における令和元年8月期決算会社に係る継続企業の前提に関する注記の強調事項の記載状況】
会社名 | 業種 (上場区分) |
強調事項の内容(一部抜粋) | 監査法人等 |
文教堂グループホールディングス | 小売 (JASDAQスタンダード) |
継続企業の前提に関する事項に記載されているとおり、会社は当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フロー100,503千円を得られたものの、営業損失497,047千円、経常損失610,794千円、及び親会社株主に帰属する当期純損失3,981,151千円を計上した結果、4,216,002千円の債務超過となったことにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しており、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が存在するものと認められる。 | 監査法人ナカチ |
(EDINETの開示資料に基づき編集部が作成)
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