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人事労務2025年11月16日 保育士単発バイト初調査 人手不足で拡大、質に懸念 こども家庭庁、実態把握 提供:共同通信社

 こども家庭庁が、保育現場で短時間・単発で働く保育士の実態調査に初めて乗り出したことが15日、分かった。「スポットワーク(スキマバイト)」と呼ばれる雇用形態で、人手不足に悩む施設側と、柔軟な勤務を求める働き手のニーズが合致して活用が拡大している。一方、質の低下を懸念する声が保護者から出ており、全国の保育施設や自治体を対象に活用状況を把握する。雇う際の課題やトラブルの有無なども調べる。
 調査結果を基に学識者らが議論して報告書を取りまとめ、こども家庭庁が対応を検討する。
 スポットワークで働く保育士は、子どもと継続的に関わることができないため、子どもや保護者と信頼関係を築くのが難しいとの指摘がある。応募時に面接や履歴書の提出を求めないケースもあり、採用時のチェック強化を求める声も上がっている。
 一方で保育士ら働き手側にとっては、試しに働いて雰囲気や様子を見てから施設に就職するなど使い勝手が良く、施設側も職員が急に休んだ時などに人手を確保できるメリットがある。
 保育士の資格があるのに現場を離れている「潜在保育士」の活用につながる可能性もある。こども家庭庁によると、保育士資格の登録者は約185万人(2023年)だが、うち約115万人は認可保育園などで働いていない潜在保育士とされる。
 スポットワークは、仲介アプリなどを通じて働き手が希望する仕事を選んで申し込み、企業側とマッチングして雇用契約を締結。働いた後に賃金が支払われる仕組み。
 スポットワークが広がっているとの指摘を受け、こども家庭庁は今年2月、自治体向けに通知を発出。病気などで急な欠勤が出た場合の活用を認める一方、「1~2日程度の短期雇用を長期かつ継続的に繰り返すことは望ましくない」と明示した。国が定める保育士の配置基準の定数をスポットワークで満たすべきではないとの見解も示した。
 こども家庭庁の担当者は「知らない人が急に来て子どもと接することが保育業務の性質上、適当かどうかを考える必要がある」としている。

◎スポットワーク

 働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就く働き方。「スキマバイト」とも呼ばれる。仲介業者のアプリを通じて働き手と企業が雇用契約を結ぶ形が増えている。働き手がアプリなどで希望する仕事を選択して申し込み、働いた後に日給が支払われる仕組み。利用者の急増を受け、厚生労働省は7月、労働条件や雇用主の確認といった注意事項をまとめたリーフレットを公表した。

(2025/11/16)

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