一般2026年06月27日 女性市長産休に「大賛成」 2度育休の男性市長エール 提供:共同通信社

京都府八幡市の川田翔子市長(35)が7月下旬から産休を取得することについて、任期中に2度育休を取得した千葉県四街道市の鈴木陽介市長(42)が共同通信のインタビューに応じ「大賛成だ」とエールを送った。任期中に無責任だとの批判には「けがや病気で休む市長もいる」と指摘。「あらゆる立場の人が市長職に挑戦できる社会であるべきだ」と強調した。
4児の父である鈴木氏は、2023年2月に5日間、25年1~2月に1カ月間、育休を取得。21年度の市男性職員の取得率は21・1%と低く「トップが率先することで意識を変えたかった」という。22年度には約4倍の81・8%となった。
育休前に危機管理体制を入念に確認。やむを得ない仕事は遠隔で対応可能な電子決裁システムを活用した。「市長も含め、誰が欠けても機能する強い組織づくりが重要だと感じた」と振り返る。
今年5月、川田氏が女性市長で初めて産休を取得する方針を明らかにし、交流サイト(SNS)を中心に大きな話題となった。鈴木氏は「妊娠や出産を望む女性も市長を目指せるという希望になる。将来必ず評価されるだろう」と語る。
賛否ある議論となった背景には、市長などの特別職には労働基準法による産休、育休規定が適用されない点がある。鈴木氏は法制化について、特別職は年代やキャリアが多岐にわたるため慎重になるべきだとした上で「目的を説明でき、何があっても責任を負う覚悟があれば取得していい」との見解を示した。
川田氏が育休取得を見送り、産後8週間で復帰する予定にも言及。出産は女性の体に負担が大きいとして「体調を最優先に頑張ってほしい」と語った。
インタビューは23日に実施した。
産休で得た気づき発信を 四街道市長との一問一答
千葉県四街道市の鈴木陽介市長(42)との一問一答は次の通り。
―京都府八幡市の川田翔子市長(35)が女性市長初の産休を取得する。
「大賛成だ。けがや病気で休む市長もいる。目的を説明でき、責任を負う覚悟があれば取得すべきだ」
―自身はなぜ育休を取ったのか。
「子育ては母親に負担が偏りがちだ。社会に一石を投じるだけでなく、トップが率先して取得して市役所の意識も変えたかった」
―反対意見は。
「なかった。子育てする当時30代の自分を選挙で選んでくれた市民の負託が後押ししてくれた」
―仕事の調整は。
「危機管理体制を入念に確認し、やむを得ない仕事は電子決裁システムを活用した。市長も含め誰が欠けても機能する、強い組織づくりが重要だ」
―4児の父として奮闘する姿を発信している。
「子どもを保育園に送迎する姿を職員や市民に目撃されることも多い。等身大の自分を見せて、同じ立場だと伝えたい」
―川田市長には批判もあった。
「市長が妊娠、出産すべきでないとの論調は人権擁護の観点から許されない。あらゆる立場の人が市長職に挑戦できる社会であるべきだ」
―川田市長にメッセージを。
「将来必ず評価される勇気ある決断だ。経験による気づきを、市長の立場から発信してほしい」
(2026/06/27)
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