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社会保険2026年10月29日 「社保逃れ」是正要請へ 金融庁、保険代理店に 社員報酬の範囲明確化 提供:共同通信社

 金融庁と厚生労働省が、生命保険や損害保険の代理店に対し、社員の報酬を実態より低く見せかけて社会保険料の納付額を抑える「社保逃れ」の是正を要請する方針であることが28日、分かった。一部の代理店で社保逃れの疑いが浮上したため。要請では、社会保険料の計算の対象となる報酬の範囲を明確化する見通し。
 金融庁と厚労省は近く、代理店に保険販売を委託する生保、損保会社を通じて周知する。金融庁は大阪市の代理店「ユニバーサルライフ」に立ち入り検査に入ったほか、販売に携わる社員の給与を「固定給」や「歩合給」に分け、社会保険料を計算する際に歩合給を外して保険料負担を不適切に抑えるといった例も確認されている。
 業界ではこれまでも社保逃れが指摘されており、金融庁と厚労省は2017年に「契約件数等実績に応じて支払われる報酬」を社会保険料の計算に含めるよう要請した。今回は「歩合給など」と具体的に指摘し、不正の芽を確実に摘みたい考えだ。
 業界団体の「保険乗合代理店協会」も歩合給名目による社保逃れの手口を把握しており、不適切な行為と認定した。会員各社に自主点検を呼びかけている。
 保険業界では不祥事が相次いでいる。23年に損保代理店でもあった中古車販売大手の旧ビッグモーターによる保険金不正請求が表面化し、損保大手4社の管理が問題となった。生保ではプルデンシャル生命保険の営業社員が顧客から金銭をだまし取る不正が発覚した。

 社保逃れ

 社保逃れ 医療や年金、介護といった公的な社会保険制度の保険料支払いを逃れようとすること。保険料は会社と従業員の双方で半分ずつを負担する仕組み。支払いを少なくするため、会社が従業員の給与を「業務委託料」などの名目に振り替え、社会保険料の計算から除外するケースがある。国民健康保険でも保険料の納付を避ける「国保逃れ」の発覚が相次いでいる。

(2026/10/29)

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