会計ニュース2003年01月23日 大証・新市場部、ヘラクレスとの統合案公表 パブリック・コメント募集

　大阪証券取引所は、新市場部銘柄をヘラクレス・グロースへ承継する案を公表し、パブリック・コメントを募集している。コメント募集は2月10日まで。
　承継を受けるヘラクレス市場は旧ナスダック・ジャパンのことで、改称後も順調に上場数を伸ばしている。もっとも、一時の勢いはなく1月21日に新規上場手数料の定額部分の引き下げ(600万→400万)やグロース基準の年賦課金の1年免除といった活性化策を打ち出している。ヘラクレスには、質的に優れた高成長企業を対象とする「スタンダード」と、事業規模は小さいが潜在的成長性に富んだ新興企業を対象とする「グロース」の二つの基準があるが、今回、新市場部を承継するのは後者のグロース基準。一方、新市場部は現在4社しか上場しておらず、2000年9月19日のグレース社（分譲マンションの企画・デザイン・施工業)の上場を最後に２年以上新規上場がなく、活性化が課題となっていた。
　実際には、4社中3社が大証二部への指定替えを受ける見通し。