会計ニュース2021年12月23日 金融庁、サステナビリティ情報開示の好事例集を公表 「気候変動関連」「経営・人的資本・多様性等」の開示例示す

　金融庁は12月21日、「記述情報の開示の好事例集2021」を公表した。新たに「サステナビリティ情報」に関する開示の好事例を取りまとめたもの。「気候変動関連」では13社の開示例を紹介。例えば、J.フロント リテイリングでは、サプライチェーンマネジメントを含め、マテリアリティ項目ごとのKGI（重要目標達成指標）とコミットメントを端的に記載しているほか、TCFD提言の開示項目ごとに内容を具体的に記載している点などが評価されている。また、「経営・人的資本・多様性等」では21社の開示例を紹介している。例えば、オムロンでは、サステナビリティに関する指標として会社が独自に設定した「海外重要ポジションに占める現地化比率」「女性管理職比率」等の目標と実績を記載、第一生命ホールディングスでは、ダイバーシティの推進に対する取組みを定量的な情報も含めて記載している点などが評価されている。