コラム2023年10月02日 かこみコラム 日商、外形標準課税やリース会計改正での税制変更に反対（2023年10月2日号・№997）

　日本商工会議所は9月20日、「令和6年度税制改正に関する意見」を取りまとめた。外形標準課税の中小企業への適用拡大については、赤字法人186万社が増税になるなど、その影響は甚大であるとし、断固反対する姿勢を示した。また、リースに関しては、会計基準の変更により中小企業の税務に影響が及ぶことがないようにすべきとした。企業会計基準委員会では、現在、借手の会計処理について、すべてのリース取引をオンバランス化する方向で検討を行っている。ただ、中小企業については中小企業会計指針等により会計処理への影響はないが、リース会計基準の改正に伴い、税制が改正されることになれば、中小企業においても税負担の変動や事務負担の増加という影響が生じる可能性があると指摘している。