コラム2023年10月30日 かこみコラム 移管基準の公開草案は2024年4月頃に公表へ（2023年10月30日号・№1001）

　企業会計基準委員会（ASBJ）は、日本公認会計士協会が公表した実務指針等を「移管基準」（仮称）として引き継ぐに際して、実務指針等の内容が変わっていないことを確認するため、公開草案を公表する方針だが、現状では会計制度委員会報告第5号「連結財務諸表におけるリース取引の会計処理に関する実務指針」や会計制度委員会報告第7号「連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針」など、内容に関わる改正に係る公開草案がいくつか公表されている。このため、同委員会では、実務指針等の内容に関わる改正に係る公開草案について最終化されていないものがあったとしても、一定時期で区切りを設けて、その時点で有効な実務指針等を対象として移管基準の公開草案を公表することとしている。
　なお、当初は、日本公認会計士協会が公表した会計に関する指針のみを扱う実務指針等を2024年3月までに移管することとしていたが、前述したとおり、いくつかの公開草案が公表されている状況を踏まえ、同委員会は、2024年4月を目途に移管基準の公開草案を公表し、移管基準の最終化を2024年7月以降とする方針を示している。