税務ニュース2003年09月17日 温暖化対策税は地球の使用料！？ 環境省・温暖化対策税を環境大臣と語る集いを開催

　環境省は９月16日、「温暖化対策税を環境大臣と語る集い」を開催した。環境省の中央環境審議会総合政策・地球環境合同部会の地球温暖化対策税制専門委員会では、今年８月に「温暖化対策税制の具体的な制度の案」を公表し、温暖化対策税の導入を明記している。ただ、温暖化対策税については、企業だけでなく、国民も負担するものであるため、環境省では、温暖化対策税に関する議論を国民に広く求めたいという趣旨から、今回の集いを開催したもの。
　鈴木環境大臣は、産業界においても様々な温暖化対策が採られているが、これには限界があると指摘。温暖化対策税を地球における使用料としてとらえ、国民一人一人の議論を高めた上、温暖化対策に充てるべきだとしている。ただ、これに対して、今回のパネルディスカッションに参加した経済界側からは、温暖化対策税の議論の前に、まずは政府の対策などの成果を評価し、これに基づいて必要な追加的対策を検討することが必要であると反論している。