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福祉・保健2024年04月17日 子どものネット被害を防止 いじめなどの対策費を補償 SNSで不審者検知、警告 提供:共同通信社

 子どもがインターネットや交流サイト(SNS)で被害を受けるリスクへの対策が進んでいる。損害保険会社は、いじめなどの対策費用を補償する保険商品を開発。不審者をあぶり出し、女児らを守るサービスもある。

▽警鐘
 「子どもがネットやSNSに接する時、多方面でリスクがあることを忘れてはいけません」。青少年への啓発活動をするSNSエキスパート協会(東京)の後藤真理恵(ごとう・まりえ)代表理事は、警鐘を鳴らす。
 やりとりが外部に拡散し、知らない人から中傷が届くと怖い。友人間で「楽しいね」の意味で「面白くない?」と投稿した時に「?」をうっかり外しただけで、不快に思われて無視やいじめを受けるリスクがある。
 軽はずみな発信は個人情報の流出につながり、半永久的に残る「デジタルタトゥー」は就職などにも影響する。闇バイトや詐欺の脅威もある。
 「今は自治体などの相談窓口もある。子の悩みには親や学校などがすぐ反応して不安の解消に努めましょう」(後藤さん)

▽特約
 東京海上日動火災保険は、被害の初期対策や再発防止の費用を補償する「トラブル対策費用補償特約」を用意している。
 いじめやストーカーなどの被害に対し、ドアロックなどの防犯装置やカウンセリング費、転校で生じる制服代と入学金などの費用を20万円まで支払う。学校やPTAが契約する団体保険の特約で、幼稚園・保育園から大学までが対象。問題が起きた時の弁護士相談費を補償する特約に加えた。
 「子どものネットトラブルは大きな社会課題です。すぐ弁護士に対応を相談できる窓口もあり、初期対応から再発防止までサポートします」(商品担当の田中伶奈(たなか・れな)さん)。昨年10月から受け付け、今年2月末までに約30の団体が「今の時代に合った補償だ」などとして加入している。

▽未然に
 ワンルーツ(東京)の「パトルーツ」は、SNSで子どもを狙う不審者を見つけ、警告する。サイバーエージェントが自社アプリに導入した。
 人工知能(AI)を活用し、SNSで子どもに接触を図る動きの中から加害の恐れがある人を検知。その子や運営者に「トラブルの可能性がある」などと注意喚起する。
 「言葉巧みに近づく不審者をあぶり出し、性被害などを未然に防ぎます」(西口真央(にしぐち・まお)代表)
   ×   ×
 子どもの被害 近年、SNSが原因の被害事例は多く、対策が急がれる。

(2024/04/17)

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