紛争・賠償2025年03月05日 第24回ほんづくり大賞にて「優秀賞」を受賞しました! 新日本法規出版

政刊懇談会主催の第24回ほんづくり大賞において、新日本法規出版の「Q&A マイクロモビリティによる交通事故の責任・保険・過失相殺 -電動キックボード・電動立ち乗り二輪ボード・モペット-」(著/藤井裕子(弁護士)、2024年10月発行)が「優秀賞」を受賞しました。
選評
本書は、昨今、ニュース等で話題となっている電動キックボード・電動立ち乗り二輪ボード・モペットによる交通事故について、Q&A形式で、マイクロモビリティとは何か、それぞれの法令上の区分や保険の適用、不法行為責任・運行供用者責任の帰属対象についてわかりやすく解説されています。また、事故態様をケース別に図示し、適用される法令等を踏まえ、それぞれの過失割合の考え方について解説されています。本書が、交通事故を担当される実務家のたたき台として役立つばかりでなく、事故の被害者救済に寄与し、マイクロモビリティの保険への加入普及につながればという筆者の切なる願いによる一書です。


藤井裕子弁護士のコメント
この度は、新日本法規出版の「Q&A マイクロモビリティによる交通事故の責任・保険・過失相殺 -電動キックボード・電動立ち乗り二輪ボード・モペット-」が伝統ある賞を受賞したとのことで、執筆者として大変ありがたく、嬉しく思っております。
本書をまとめたのは、マイクロモビリティによる交通事故も取り扱っている公益財団法人日弁連交通事故相談センターで受任した事件がきっかけです。この事件ではマイクロモビリティが自賠責保険や然るべき任意保険に入っていなかったため、被害者やその家族は心身及び経済的に追い詰められ、運転者や車両保有者も経済的な負担も重く、被害者・加害者共に不幸な状況でした。
また、新しい車両のため、法律の問題以前に、どういった乗り物かというところから情報が分散しており、裁判所も代理人弁護士も手探りで苦労しました。
上記経験から、本書では、道路運送車両法や道路交通法だけの話だけでなく、マイクロモビリティの種類や特徴、燃費、ナンバープレート、税金などの、これってどうなっているんだろうという基礎情報も入れこんだり、道路の解釈、運行についての解釈、付保すべき保険の種類、政府保障事業の使用の限界などの解説をしたり、道路運送車両法や道路交通法の複雑な箇所は、図や表を作って視覚的な解説を試みました。
マイクロモビリティによる交通事故はまだ件数は少ないとは思いますが、確実に増えていくと思われます。本書の内容は、紙面の関係で過失相殺などの解説や情報はまだまだ不十分だと思うのですが、マイクロモビリティの事件処理のたたき台として少しでも役に立てればと思っています。
最後に、公益財団法人日弁連交通事故相談センターや同センター東京支部・本部の先生方には、まだ件数が少ないとはいえ、先見の明でマイクロモビリティによる交通事故についての研究や同センター相談担当弁護士の向けの研修の機会を与えてもらい、また、新日本法規出版や関係者の方々には、未知の分野であるにもかかわらず本書の出版を引き受けていただきました。深く感謝申し上げます。
法律の世界ではイメージが大事です。マイクロモビリティの挿絵を描いて下さった佐々木貴子先生、過失相殺の車両の下絵を一から一緒に考えてくれた家族にも同じく感謝しています。

Q&A マイクロモビリティによる交通事故の責任・保険・過失相殺 -電動キックボード・電動立ち乗り二輪ボード・モペット-
著/藤井裕子(弁護士)
(通常書籍)
価格 3,630 円(税込)
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(電子書籍)
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