会計ニュース2004年06月24日 ASB・財務会計の概念フレームワークを検討 ワーキング・グループが作成し、公表へ
企業会計基準委員会(ASB)は6月22日に第59回の委員会を開催した。委員会では、「財務会計の概念フレームワーク」を中心に検討が進められた。「財務会計の概念フレームワーク」とは、財務会計の様々な概念を整理するために取りまとめられたもの。現段階では、概念フレームワークのワーキング・グループが作成したものに過ぎず、ASBとしての見解をまとめたものではないことには注意が必要。もっとも、この概念フレームワークが何らかの道標になることは大いに予想できるだけに、会計専門家の注目度は高い。
概念フレームワークは近日中に公表される予定で、当初は以下の4つの報告書から構成される。
① 財務報告の目的
② 会計情報の質的特性
③ 財務諸表の構成要素
④ 財務諸表における認識と測定
注目すべきは、「③ 財務諸表の構成要素」である。純利益の算定にあたり資産負債アプローチを採用しており、かつ、包括利益についても言及し、国際的な潮流を意識したものとなっている。
なお、概念フレームワークと企業会計原則との関係も気になるところだ。この点、斎藤静樹ASB委員長は「企業会計原則との関係を正面きって説明することは難しい。両者の関係を表立って問う必要はない」とコメントし、かならずしも概念フレームワークが企業会計原則にとって代わるものでもないとの考え方を示している。
概念フレームワークは近日中に公表される予定で、当初は以下の4つの報告書から構成される。
① 財務報告の目的
② 会計情報の質的特性
③ 財務諸表の構成要素
④ 財務諸表における認識と測定
注目すべきは、「③ 財務諸表の構成要素」である。純利益の算定にあたり資産負債アプローチを採用しており、かつ、包括利益についても言及し、国際的な潮流を意識したものとなっている。
なお、概念フレームワークと企業会計原則との関係も気になるところだ。この点、斎藤静樹ASB委員長は「企業会計原則との関係を正面きって説明することは難しい。両者の関係を表立って問う必要はない」とコメントし、かならずしも概念フレームワークが企業会計原則にとって代わるものでもないとの考え方を示している。
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