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企業法務2021年06月14日 ライフワークハーモニーが実現できる日本経済を目指して 2030年、人権を実現できるビジネスをめざす ~ビジネスと人権に関する国連指導原則 そしてSDGsを追い風に~ 執筆者:城所真男

 私たち中小企業家同友会は自助努力による経営の安定・発展と、中小企業をとりまく経営環境を是正することに努め、『国民や地域とともに歩む中小企業』をめざして活動を続けてきました。
 そして私たちは、日本経済が様々な課題を克服し、持続可能で健全に発展する道を切り開き、豊かな国民生活が実現することをめざして、以下のとおり日本経済ビジョンを提案し、多くの方々と連携して実現を目指していくことを呼びかけるものです。
『中小企業家の見地から展望する日本経済ビジョン』
① 多様な産業の存在と中小企業が発展の源泉となる日本経済を築こう
② 持続可能な経済社会づくりのための内需主導型経済をつくろう
③ 地域内循環を高め、地域資源を生かした地域経済の自立化をめざそう
④ エネルギーシフトで持続可能な社会をめざそう
⑤ 誰もが人間らしく学び、働き、生きることができる働く環境をつくろう
⑥ 大企業の社会的役割・責任が十分に発揮される社会を築こう
⑦ 成熟社会とグローバル化に対応する新しい仕事づくり・産業づくりをすすめよう
 弊社は建設機械のコマツの修理代理店として1960年に創業し、今年で62期目を迎えました。戦後の高度経済成長におけるインフラ整備など、公共投資の伸びに伴い順調に売り上げを伸ばしましたが、バブル崩壊後の『コンクリートから人へ』の流れの下、公共投資は漸減し、それに伴って従業員数、売り上げも1991年をピークに当時の半分以下まで減少してきました。このような社会状況の下にあって、前任の社長(私の父親、二代目社長)は筋肉質な会社組織づくりを進め、自社の存在意義や働くことの意味、よく生きるということなどを年度方針に掲げ、今に続く会社組織の足腰を確立してくれました。それは日報で売上高、粗利益高が出る仕組みづくり、年度計画について社員の昇給をまず決めてそれをベースに利益計画を立てる方法の確立、立てられた目標を一人一人の1日の活動計画に落とし込む手法、週間計画を立て、その活動結果を毎朝報告してもらう習慣作りなどです。私が社長に就任して8年目になる今もこれらを継続させてもらっています。
 さて、中小企業家同友会では日本経済ビジョンのような経営環境改善運動と共に経営指針書(経営理念、ビジョン、方針、計画を策定)作りを経営の基本とすることを推進しています。私は同友会の各講座で学びながらそれらを社内で実現すべく、毎年役員と協議し、社員の声を集めて30数ページにわたる経営指針書を作っています。そして毎期4月の初めには全社員と一緒に指針発表会を開催しています。また私が社長就任以来トライしていることがあります。それは日本経済ビジョンの⑤にある『生きる、働く、学ぶ』の3つのカテゴリーについて社員全員に『今年、5年後、10年後』の個人の計画を書いてもらい、それをテーマに年に2回の個人面談をすることです。社員と一緒に家庭や社内での将来の自身の姿を描くことで今の自分が本当にやらなければならないことが見えてきます。この面談を通して、一人一人の社員とその家族が安心して、豊かに暮らして行くことと、顧客からの要請に高いレベルで応えることができ、社会から信頼され必要とされる人としての成長を一緒に目指して行きたいと考えています。そして、仕事と生活の時間的バランスだけでなく、「学び、働く」ことで、それぞれがより良い人生を送る「ワークライフハーモニー」の実現、「働き方」も然ることながら、何よりも「働き甲斐」改革の推進を全力で実行して参ります。
◆重機グループ経営理念◆
私たちは、『成長無限』、『人格陶冶』を社是とし、
仕事を通して技術、知識、人間性を育み、
地球に優しく安全なインフラ創りをサポートしていきます。

(2021年5月執筆)

執筆者

城所 真男きどころ まさお

会社役員(重機商工株式会社 代表取締役)

略歴・経歴

1985年3月 滋賀大学経済学部卒業
1985年4月 総合商社勤務
1988年4月 重機商工㈱入社
1990年6月 取締役
2007年6月 常務取締役
2012年6月 専務取締役
2014年6月 代表取締役
愛知中小企業家同友会 副代表理事

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