契約2023年11月10日 Jリーグのクラブライセンス制度に求められる透明性と公平性 執筆者:堀田裕二
Jリーグは、現在はJ1からJ3までの3リーグあり、それらを総称してJリーグと呼ぶ。そして、その下位にJFL(日本フットボールリーグ)があり、更にその下位に地域リーグがある。そして、基本的にそれぞれのリーグ内での順位で上位になればさらに上部リーグに昇格することができ、逆に下位であれば下部リーグに降格するということになっている。
1 これに対し、「J2およびJ3クラブライセンス交付規則」は、「J1クラブライセンス交付規則」と連動しているものではなく、AFCのライセンス制度からも独立しているが、将来的にJ2、J3クラブがJ1昇格を目指すことを考えて、J1クラブライセンス制度における基準のレベル等がある程度意識できるように制定されている。
2FC大阪は、J2クラブライセンス交付規則における競技基準S.02「アカデミーチーム(U-15チーム)」が未充足のため、J2クラブライセンスは不交付となった(2024年から設置予定であった。)。ただし、J3クラブライセンス基準は充足しているため、J3クラブライセンスが交付された。
3J2クラブライセンスI.01公認スタジアム(3)②等
4J1クラブライセンスの交付判定については上訴機関が存在するがJ2・J3クラブライセンス制度については上訴の制度はない。
5J1クラブライセンスについては、Jリーグから独立した第三者機関であるクラブライセンス交付第一審機関(FIB)が交付判定を行っている。
(2023年10月執筆)
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執筆者
堀田 裕二ほった ゆうじ
弁護士/アスカ法律事務所パートナー
略歴・経歴
【経歴】
平成17年10月 大阪弁護士会登録 アスカ法律事務所入所
平成23年 1月 アスカ法律事務所 パートナー
公益財団法人日本スポーツ仲裁機構 スポーツ仲裁人・調停人候補者
一般社団法人奈良県サッカー協会 常務理事
OCA大阪デザイン&IT専門学校eスポーツ学科 講師
日本スポーツ法学会理事・事務局長
大阪弁護士会スポーツ・エンターテインメント法実務研究会世話役
日本スポーツ協会スポーツ少年団協力弁護士等
【主な取扱い分野】
インターネット、コンピュータに関連する法律問題
スポーツ(eスポーツ含む)・ファッションビジネスに関連する法律問題
【書籍】
「eスポーツの法律問題Q&A」 (共著・eスポーツ問題研究会編)民事法研究会
「スポーツの法律相談」 (共著・菅原哲朗・森川貞夫・浦川道太郎・望月浩一郎 監修)青林書院
「発信者情報開示請求の手引」 (共著・電子商取引問題研究会編)民事法研究会
「スポーツガバナンス実践ガイドブック」 (共著・スポーツにおけるグッドガバナンス研究会編)民事法研究会
「スポーツ界の不思議 20問20問」 (共著・桂充弘編)かもがわ出版
「Q&A スポーツの法律問題(第4版)」 (共著・スポーツ問題研究会編)民事法研究会
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