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福祉・保健2020年03月17日 医療機関のスタッフが非協力的で連携がとれない 編集/一般社団法人 神奈川県介護支援専門員協会

医療機関のスタッフが非協力的で連携がとれない
 在宅で支援をしてきた利用者が救急搬送されたので、在宅の様子を申し送りたいと思い、入院先の地域医療連携室に電話をしましたが、「担当医師の指示がないと動けない。」と言われ、何のために連携室があるのかと疑問に感じました。また、その病院は、退院日の前日になって「明日退院するのでよろしく。」と電話してくることも度々あります。これでは病院のスタッフとの連携が難しく感じます。何か良いアドバイスをお願いします。
対応のポイント
① 担当ケアマネジャーの名前や連絡先を利用者や家族から主治医や連携室に伝えてもらいましょう。
② 情報提供の手段について確認しましょう。
③ 家族、医師、看護師、連携室等と退院の際の連携方法を事前に相談し、確認しておきましょう。
解 説
1 医療機関等への一報
 居宅介護支援事業運営基準4条3項には「指定居宅介護支援の提供の開始に際し、あらかじめ、利用者又はその家族に対し、利用者について、病院又は診療所に入院する必要が生じた場合には、当該利用者に係る介護支援専門員の氏名及び連絡先を当該病院又は診療所に伝えるよう求めなければならない」とあります。
 医師、看護師、連携室等がケアマネジャーと円滑に連携が図れるように、利用者や家族から、医師、看護師等へ担当ケアマネジャーの名前と連絡先を伝えてもらうよう話してください。
2 入院時の情報提供
 連携するための情報提供の手段は、面談、ファックス、メール等様々な方法があります。また医療機関、連携室等により情報提供の方法が違う場合もあります。あらかじめそれぞれの医療機関等での連絡方法を確認しておくことで、速やかな情報共有を図ることができます。情報提供を行った場合は支援経過記録(第5表)(平11・11・12老企29)等への記録も必ず行うようにしましょう。
 情報の内容については、一方的にならず、心身の状況、生活環境、介護保険等サービスの利用状況、ケアプラン等について入院治療方針、退院後の生活を見据え、的確な情報を提供するようにしましょう。入院時の情報提供のための書式については厚生労働省等から参考書式も出されていますが、地域ごとの所定書式や病院指定の書式もありますので確認しておきましょう。
3 退院時の情報提供
 医療と介護の連携の強化、推進を図る観点からも、退院時には利用者に関する必要な情報を得ることが望ましいとされています。そのためにも、医療機関等からの情報提供が重要であることを伝えるようにしましょう。また、退院前のカンファレンスの開催時は、できる限り出席し、利用者はもちろん、医療機関等関係機関との良好な関係を作る努力も必要です。
 ア ド バ イ ス 
 日頃から医療機関等の特性を知り、入退院時の円滑な連携が図れる方法、関係を一緒に考える機会や、地域で研修会などを開催するなど顔の見える関係作りをしていきましょう。

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