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その他2009年11月02日 国慶節に思う 日本人弁護士が見た中国 一般社団法人日中法務交流・協力日本機構からの便り 執筆者:中島宏治

■ 60回目の国慶節
 毎年10月1日は、中国の建国記念日です。1949年10月1日、中国人民政治協商会議において、10月1日を「国慶節」と定めたことに由来します。同日、天安門広場にて、中華人民共和国の建国式典が行われ、毛沢東により中華人民共和国の成立が宣言されたことにちなんでいます。
 今年の国慶節は、60回目となりました。未だに干支を暦の基本とする中国においては、「還暦」として100周年よりも意味のある大事な節目となっています。そこで、今年の国慶節はここ数年よりかなり大規模な式典となりました。
■ 軍事大パレード
 中国では、第1回国慶節(1950年)から第10回(1959年)までと、第35回(1984年)、第50回(1999年)に軍事パレード(閲兵式)が行われていました。
 第60回(2009年)となる今回は、いつもに増して大規模な軍事パレードとなりました。
 今回の航空編隊では、すべての作戦機が実戦装備で参加するため、空対空ミサイルや空対地ミサイルが初めて公開されました。建国記念軍事パレードに航空編隊が実戦装備で参加するのは1949年以来、2回目とのことでした。
 そのようなこともあり、北京は人工消雨ミサイルによって青空を作り、「戒厳令」とでもいうべき厳戒態勢だったと聞いています。
 この軍事パレードを市民はどのように受け止めたのか、非常に興味があるところです。「20年前(1989年)の天安門事件の戦車と違い、平和な気持ちで北京の街中を走る戦車を見られるのがうれしい」という感想を聞きました。新彊ウイグル自治区やチベット自治区など少数民族問題の解決を軍事力に頼らずに平和的解決ができる日が遠からず来ることを期待します。
■ 大型連休としての国慶節
 今年の国慶節は、通常より1日多い8日間の大型連休となりました。旅行や観光がこれまでにない盛況を見せました。中国旅遊研究院によると、この期間に国内旅行に出かける人は前年同期比13%増の約2億人で、観光収入は同25%増の1000億元(日本円にして約1兆3000億円)とのことです。
■ 30年単位でみる中国
 建国60年のうち、1979年以降の30年は改革・開放政策により社会主義市場経済を推し進めてきた歴史です。中国の経済成長は今年も8%を達成しそうな勢いで、日本をまもなく追い抜いてGDP世界第2位になることは時間の問題です。
 今後30年の間に、中国はおそらくアメリカも抜いてGDP第1位となるでしょう。その間に、今の中国が抱えている地域格差、民族問題、環境問題などの諸問題がどれほど解決できているか、期待と希望をもって見ていきたいと思います。

(20119年10月執筆)

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